着物からロリータ服を創作! 旧遠藤邸で展示会


tsumuginololita1.jpg JR南小樽駅下通りの繊維問屋の店舗をリニューアルした創作服工房「つむぎ乃」を営む北上智子代表は、小樽市指定歴史的建造物の旧遠藤邸(富岡1)で、6月5日(木)から8日(日)まで、和布と現代の布を合わせて創作したロリータ服11点の展示会を開いており、大勢のロリータ愛好家や関心を持つ市民らで賑わっている。
 和洋折衷の豪邸で知られる旧遠藤邸の八角形の白塗りの壁とベイウインドの洋室を会場に、和布(留袖・小紋柄・綸子)とレースやフリル、リボンなどを合わせたつむぎ乃オリジナルロリータ服や、ロリータ服に合わせた打掛生地のバックも展示している。
 ロリータ愛好家のモデル5名が、オリジナルロリータ服を着用し、来場者を華やかな雰囲気で出迎え、質問などに対応している。
 ロリータ服を初めて創作したのは、昨年に札幌市と小樽市が協力して、情緒あふれる歴史的建造物が多い町並みに合うロリータファッションの愛好家達を呼び寄せたことに刺激を受けたのがきっかけ。着物や帯などから服をデザインし、オーダーメイド販売の経験を活かし、和のティストにロリータを組み込んではどうかと発案。
tsumuginololita2.jpg 小樽観光の一環にと、ロリータ服の製作に取り掛かった。新しいジャンルへの挑戦は久しぶりで、ましてこの手のものは苦手だった。
 つむぎ乃オリジナルロリータ服の特徴は、和の趣をふんだんに取り入れ、ファンタジックで懐かしさも感じられる。苦手なジャンルに挑戦するうちに、刺激を受け、やればできるとクリエイターとしても学ばせてもらったという。
 完成した11点は、カジュアルなものからフォーマルと広く対応し、後ろに大きなリボンがあったり、小さなバラを散りばめたり、360度見せるファンション。
 北上さんは、「初めてのロリータ服の展示会なので、この機会に多くの方に見ていただきたい。樽ロリを意識して、冬のコートなどにも挑戦したい。今後、レンタルも考えている」と話した。
 モデルのロリータさんはそれぞれに着心地を、「着ていてドキドキする」、「今までにないデザインでワクワクする。見せびらかしたい」、「和服も洋服も着るが、同時に合わせているので、一気に着られるお得感」、「1点物の価値が高く、着物の生地の物が無かったので、特別な感じがする」と大変満足していた。
 なお、6月29日(日)に小樽ゴールドストーン(色内3)で開催の「小樽kawaiiティーパーティ2014」へ、同ロリータ服を着た5名がお茶会に出席し、同会場でのファンションショーに3着を出展する予定。
 歴史的建造物とロリータファッション和布とのオリエンタルコラボ
 6月5日(木)〜8日(日)10:00〜15:00
 旧遠藤又兵衛邸(富岡1) 入場無料
 小樽kawaiiティーパーティ2014