天狗桜  例年より早く一気に満開

 小樽のシンボル標高532mの天狗山山頂にある「天狗桜」と親しまれているエゾヤマザクラが、満開となり見頃を迎えた。樹齢100年を超える同桜は、見る角度によっては「ハート型」に見え、市民や訪れる観光客の撮影スポットとなっている。
tenguzakura1.jpg 天狗桜は、市内で一番最後に咲く桜と言われ、桜の季節のトリを飾っている。
 今年は、20℃を超える好天が続き、5月9日(金)頃に少しずつ咲き始め、その後も気温が高めに経過したため、11日(日)に、例年より早く一気に満開となった。
 
 昨年(2013年)は、例年より遅く、5月26日に咲き始め、29日に満開となり、一番遅い満開日ではないかと言われるほどだった。
 今年の桜は、4月下旬に気温が高めに経過したことにより、桜前線もスピードを上げて北上。4月26日(土)に函館松前公園の桜が、平年より4日早く開花宣言。札幌でも29日に開花し、GW前半または最中に各地で桜が開花し、花見客が繰り出した。tenguzakura2.jpg11日に稚内、12日には釧路で開花、13日には根室で、昨年より14日早い開花宣言が出され、すべての観測地点で開花が確認され、例年より早いゴールとなった。
 天狗山山頂から市街を見下ろす景色は、ミシュラングリーンガイドジャポン(観光案内本)2009・2011で星1つを獲得。北海道三大夜景のひとつに数えられ、観光客や市民に人気を得ている。満開に合わせ、天狗桜のライトアップも行われ、いつもの夜景にアクセントを添えている。
 小樽天狗山ロープウエイの吉江翼さんは、「毎年、この時期になると天狗桜の問い合わせがあり、人気がある。地元の方は、スキー場のイメージが強いが、これらの季節は、山頂からの景色を見てもらいたい。友人や親戚の人にも夏の天狗山を紹介し見てもらいたい」と話した。
 ロープウエイからの景色は、新緑が彩る春紅葉が真っ盛り。天狗桜と一緒に春を満喫できる。同桜は、山頂の強風や天候の影響を受けやすいため、いつ頃まで楽しめるかは天気次第だという。

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 なお、6月1日(日)、雪解け後のゴミを拾いながら、山頂を目指す「天狗山クリーンハイキング」を予定している。
 小樽天狗山ロープウエイHP
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