桜の季節到来 花見客繰り出す

 GW中盤となり、各地で行楽客が賑わう中、道内の桜の名所では、花見客が朝から名所へ繰り出している。
 5月4日(日)、北海道神宮(札幌市中央区)では、エゾヤマザクラ、ソメイヨシノなど1,000本の桜が咲き、隣接する円山公園では、4月28にエゾヤマザクラが開花し、5月2日に満開となった。約160本の桜に加え、梅の花も同時に咲き、まさに見頃を迎えている。

 同公園内では、火気が使用できる期間を4月28日(土)から5月13日(日)までと決められ、桜を見ながら、バーベキューを楽しむことができた。
 桜の周辺では、朝からシートを敷いて陣取る若者や、カメラやビデオで撮影している写真愛好家、家族で桜を楽しむなど花見客で賑わっていた。
 8:30を過ぎた頃から、周辺の幹線道路では、円山動物園へ向かう車で長い渋滞ができていた。
  一方、小樽市内の桜は、朝里ダム湖畔園地(朝里川温泉2)内は、ところどころ残雪があり、ふきのとうが顔を出したばかりで、蕾も固く、まだ開花していない。小樽朝里川温泉宏楽園(新光5)では、2万坪の敷地内に池や小川が配置された庭園があり、桜の名所のひとつ。桜の開花を待つ市民が、次々と訪れているが、満開まではまだ数日かかりそう。

 JR南小樽駅(住吉町10)では、駅前駐車場横の鐘を囲むように桜が咲いている。明治13年から昭和40年まで、下り列車は6つ、上り列車は2つ、隣駅の手宮駅を発車する列車を知らせる、開拓当時からの鐘がある。ホームや渡り廊下から桜を楽しむ人の姿が見られ、観光地・メルヘン交差点へ向かう多くの観光客が駅を利用していた。
 小樽市歴史的建造物に指定される天上寺(入船4)も桜の名所で知られている。まだ、3〜4分咲きといったところで、花見客はまばらだった。これから満開となり、多くの人の目を楽しませることになる。

 今後、市内の桜名所で次々と開花し、満開を迎える。花びらの薄いピンク色や淡い香りに人は心を和ませ、桜の季節が足早に通り過ぎる。