4月19日は"飼育の日" おたる水族館でトレーナー体験

 おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長 )では、4月19日の”飼育の日”に合わせ、イルカのトレーナー体験や、4月7日に誕生したゴマフアザラシの赤ちゃんの体重を当てるゲームを行い、大勢の家族連れが楽しんだ。
 日本動物園水族館協会(JAZA)では、2009(平成21)年から、動物園・水族館の仕事の社会的役割の理解を目的に、「4・1・9(し・い・く)」の語呂合わせから、4月19日を「飼育の日」と定めた。同館では昨年の飼育の日には、トドの給餌体験を行っている。
0419aquashiiku1.jpg 13:00から、イルカスタジアムでイルカショーを楽しんだ希望者のうち、飼育係とジャンケンをして勝ち残った4名が、イルカショーに出演しているイルカのロッキーのトレーナー体験を行った。
 4名は、観客席からステージに入り、飼育係の説明を聞いて、ショーの種目で使われている握手と連続ジャンプのサインを教わり、イルカに実践した。また、飼育係からイルカの体調や具合を見ながらショーを行うとの裏話も聞いた。
 ロッキーは、参加者のサインにすばやく反応して、握手や連続ジャンプの技を決めた。普段体験できないゾーンで見るイルカの迫力あるジャンプに、参加者は感激した様子だった。
 函館から来館した小学6年生の髙尾彩菜さんは、「イルカのショーを見て、たまたま体験ができることを知り、初めての思いがけない体験で楽しかった」 と満足した様子だった。
0419aquashiiku2.jpg 高橋徹・イルカ飼育係は、「サインは、はっきりと分かりやすくすると良い。ロッキーの反応も良く、参加者にも喜んでもらえたと思う。毎年、飼育の日に合わせて内容を変えながらイベントを開催している」と話した。
 14:00から、海獣公園出産プール前で、ゴマフアザラシの赤ちゃんの体重を当てるゲームが開かれた。
 飼育係が出産プールに入り、子どもを守ろうとして慌てる母親アザラシを避け、赤ちゃんアザラシを捕まえるところから始まり、その様子を多くの観客が見守った。
 カゴに入れられた赤ちゃんは、ハカリにのせられ計量。すぐに母親のいるプールに戻したが、母親は、確認するように赤ちゃんアザラシの匂いを嗅いでいた。
0419aquashiiku3.jpg 大勢が参加し、出題されるごとに正解者が減り、5人になったところでジャンケンを行ない、1名を選んだ。見事勝ち残った小樽高島在住の蝦名恵さんには、アザラシの赤ちゃんのぬいぐるみがプレゼントされた。
 娘の来未さん(7歳)は、「嬉しいです。ママが頑張ってくれて良かった。赤ちゃんアザラシはかわいい」と話し、先に開催したトレーナー体験でもジャンケンで勝ち残りを体験していた。恵さんは「今日はとってもラッキーな日です」と喜んでいた。
 ゴマフアザラシの赤ちゃんの体重は、4月7日(月)の生まれた時点では推定10kg、13日(日)には25kgとなり、19日(土)には38.46kgに急成長している。
 4月20日(日)は、最高齢のアザラシのイヨとトラの誕生会を、15:40から通常のイベント「大樽ごはん」の中で行う予定。
 おたる水族館HP
 関連記事