道経産局選定!がんばる中小企業"ザ・グラス・スタジオ"


 北海道経済産業局(増山壽一局長)が選定する「地域でがんばる中小企業・小規模事業者」12社の中に、小樽市最上2にガラス工房を構える株式会社ザ・グラス・スタジオ(浅原千代治代表取締役)が選ばれ、4月16日(水)10:30から、小樽市役所(花園2 )本館市長室で、市長への報告会が開かれた。
 中松義治市長は、「これをひとつのきっかけとし、ガラスの町として多くの評価をいただきたい。おめでとうございます」と栄誉を称えた。
glassstudiootaru.jpg 浅原氏は、小樽での35年間を振り返りながら、「他にも沢山の企業がある中、ガラスの町であることが認められ嬉しく思う。亡くなった両親と、育ててくれた諸先輩、ついて来てくれた家族やスタッフ、35年間小樽に置いてくれている人達へ、もらった賞状を捧げたい。本当にひとりでもらえないことだと感じ、久しぶりに賞をいただいた。ガラスの町と言われ30年が経ち、認められたことがとても大きい。小樽の各工房ではそれぞれに特徴があり、それを大切にしてもらい、もっと盛り上がってもらいたい」と受賞の喜びを語った。
 株式会社ザ・グラス・スタジオは、1979(昭和54)年に開設。ガラス界では、デザイナーと職人が分業だった頃、浅原氏は、自ら作品をデザインするところから制作する「スタジオ・グランス運動」に導かれ、技術は伝承できるが、感性は伝承できないと考え、同工房で、自らの吹きガラス技法を公開し、観光客などに制作体験を行った、全国でも初めてのガラス工芸分野の開拓者。人材育成にも力を入れ、同スタジオから全国各地へガラス職人として独立した人は20人を超えている。また、米国のマサチューセッツ州サンドイッチに、1993(平成5)年に工房を開設し、日本のガラス工芸品を広めている。
 北海道経済産業局は、第1回目となる「地域でがんばる中小企業・小規模事業者」12事業者と「地域でがんばる商店街」3商店街を選定し、3月20日(木)、ホテル札幌ガーデンパレス(札幌市中央区)で顕彰式を開いた。受賞者ひとりひとりに文面の違う顕彰状と増山局長の計らいで英語版の賞状の2枚が手渡された。
 同局は、革新的な製品開発、サービスの創造や地域貢献、地域経済の活性化等に取組みがんばっている企業や事業者、商店街を選定する。事業者の社会的認知度や労働者のモチベーションの向上等を図ることを目的に創設した。
 ザ・グラススタジオイン小樽HP
 北海道経済産業局「地域でがんばる中小企業・小規模事業者」「地域でがんばる商店街」顕彰式の開催について