小樽3ロータリークラブ主催「小樽市民国際交流会議」開く


otaru3rotary1.jpg 小樽の3ロータリークラブ(小樽・小樽南・小樽銭函 )の合同実行委員会が主催で、世界相互理解と積極的な国際交流を目指す「小樽市民国際交流会議」が、2月22日(土)13:00から、グランドパーク小樽(築港11)5階で開かれた。小樽の3ロータリークラブが、地域の産業・文化・教育などの促進を図る奉仕活動として企画した。
 「築こう 世界相互理解 進めよう 積極的国際交流を」をメインテーマに、留学生13名、高校・大学生20名、在日外国人4名、一般市民や同クラブ役員、スタッフなど約100名が参加した。
 同実行委員会岡﨑芳明委員長(小樽南ロータリークラブ)が開催の挨拶。同クラブの歴史や活動内容を交え、「国際交流や日本の教育、小樽観光の3つのグループに分かれ、海外の方とのディスカッションを通して、日本人だけの考え方だけではなく、海外の皆さんの考え方を参考にすることで、今後の国際化の波に対応しつつ、小樽活性化のためにも有意義な話し合いとなることを期待している。otaru3rotary2.jpg小樽は昔、商業貿易や漁業中心として大変栄えた港町であった。しかし、残念ながら昔の面影は薄れ、過疎化と高齢化が進む寂しい町になってきている。今日の会議での内容は貴重な資料として残す」と話した。
 基調講演では、小樽運河クリーンプロジェクトの湯谷拓朗氏が講師を務め、「未来の一歩はゴミ拾いから」と題して、自信の生い立ちや清掃活動に至った経緯、活動の広がりについて講演した。湯谷氏は、江別出身で小樽商科大学卒業。小樽運河の清掃活動に励み、2013年には、小樽市都市景観賞を受賞している。
 普段の運河清掃活動の様子を写真を交えて説明。現在では、毎週土曜日5:30から、運河の清掃活動が行われ、札幌や小樽の有志が参加している。運河を発端に、JR小樽駅、豊井浜(小樽市内)、道内外各地、青森、岩手、東京、山口、福岡、カナダ、マレーシアと広がっていった。
otaru3rotary3.jpg 「小樽運河の清掃費が浮き、交流が生まれ、哲学を学ぶなど付加価値が生まれた。自主的に若者が動き出し、小樽の未来も明るいと感じている」と締めくくった。
 その後、国際交流・日本の教育・小樽観光の3つのテーマでディスカッションが開かれ、留学生、在日外国人、高校・大学生・市民らが6つの班に分かれ、1つのテーマで2班が討論した。
 小樽観光をテーマにした班では、日本人学生4名と外国人学生4名、市民や中国人・韓国人も参加し、15歳から88歳まで、世代を超えた国際色豊かなものとなった。
 テーマの小樽観光に基づき、「観光としての小樽のイメージ」や「観光の重要性」の2つについて考えた。テーマについての考えをまとめ、紙に書き、模造紙へ貼り付けた。模造紙を囲み、意見交換会が開かれた。書かれた内容は、「小樽の自然を有効に活用しているか」「運河は有名だが綺麗ではない」「人が親切で面白い」「坂の町で雪が多い」「夜6:00には店が閉まり限界がある」など、さまざまな意見が出た。
 他の班では、小樽の宿泊について討論。「ツアーではなく個人で小樽を旅するようになれば良い」「小樽のホテルに魅力を感じない」「小樽は札幌にない魅力を持っている。もっと宿泊にも生かすべき」との意見が出た。
 まとめとして、各班が討論結果を発表し、参加者はさまざまな意見に耳を傾けていた。
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