朗読とオカリナの音色にほっと一息!小樽図書館

 雪を伴う激しい突風に見舞われた1月26日(日)、市立小樽図書館(花園2)2階視聴覚室では、14:00から、「朗読とオカリナのひととき」を開催。あいにくの天気にも関わらず、46人が名作の朗読とオカリナが奏でる冬の唱歌に聞き入った。
0126ocarina2.jpg 朗読は星野まどかさん、小樽市出身で余市在住。イベントや結婚式の司会を長年続けている。余市図書館で活動し、小樽図書館での朗読は、平成21年に続き2回目。
 オカリナ奏者は、星野さんの姉の堀真由美さん。ヤマハ音楽教室でオカリナを学び、全過程修了。平成25年の声楽コンクールに出場経験がある。
 プログラムは3部構成で、第1部は今の季節に合わせ、伊藤整「雪あかりの路」から「雪夜」などを朗読。それに合わせた曲を堀さんが選曲し、朗読とオカリナを織り交ぜて行われた。
 会場の窓から見える外の吹雪が臨場感を増し、柔らかい声の朗読と優しいオカリナの音色に包まれ、聴衆は、情景を想像しながら聞き入った。
 第2部は、冬の唱歌を中心に「冬景色」「とうだいもり」「冬の夜」など8曲を連続で演奏した。
0126ocarina1.jpg 第3部は、新美南吉「手ぶくろを買いに」の朗読と、ドイツ民謡の「ごんぎつね」や「雪」「スキー」などの曲をオカリナ演奏し、堀さんの美声を響かせる場面もあった。
 プログラム以外に「見上げてごらん夜の星を」を追加で演奏し、メロディーを口ずさむ合唱仲間の聴衆もいて、和やかな雰囲気に包まれた。終了後には、大きな拍手が贈られていた。
 市内50代の女性は、「吹雪で迷ったが、新美南吉の絵本が大好きで、聞きに来て良かった。オカリナの柔らかい音色が、作者の物語と合い、情景が浮かび良かった。オカリナと朗読が良く合っていた」と満足した様子だった。
 朗読をした星野さんは、「伊藤整の本は、100年も前の物で難しかったが、内容に触れ自分にも良い機会となった。音楽と一緒に朗読する方が喜んでもらえると思い、ギターやフルートなどと一緒に朗読することが多い。姉のオカリナとの朗読は初めてだった。とてもやりやすく、朗読のどこに曲を入れるか、すべて姉の提案で選曲し、冬の季節にぴったりだったと思う。皆さん、温かい気持ちになってもらえた」と感想を述べ、オカリナ奏者の堀さんは「家庭的な雰囲気で、ホームコンサートのようで堅苦しくなくて良かった。聴衆が口ずさみ楽しんでくれた」と話した。