国内外も19チームで熱戦!「第1回雪かき選手権」

 雪に親しみ楽しんでもらおうと「第1回国際スポーツ雪かき選手権IN小樽2014」が、1月25日(土)・26日(日)の両日に開催した。
yukikaisensyuken1.jpg アメリカ・カナダ・ドイツ・香港など13ヵ国から外国人選手8チーム、小樽・札幌・静岡など日本人チームを合わせ、19チームに分かれて熱戦が繰り広げられた。
 主催する国際スポーツ雪かき選手権実行委員会(鈴木喜明実行委員長)は、小樽商工会議所青年部が中心となり、本選手権の運営を行うために設立。一般社団法人日本スポーツ雪かき連盟(松代弘之代表理事)の公認のもと開催する。同連盟は、雪かきをチームで競い合えるようにルールを決め、楽しく社会貢献できるイベントとし、除雪困難地域解消や全国の豪雪地帯への普及を図ることを目的としている。
yukikaisensyuken2.jpg 25日(日)12:00、小樽港第3埠頭多目的広場に、選手76名、大会関係者、観客らが詰めかけ、競技に先立ち、開会式が行なわれた。
 中松市長や同鈴木実行委員長らが挨拶。ブロックを分ける抽選会も行われた。チーム代表者が抽選カードを引き、大会への意気込みを一言ずつ述べた。「TEAM SIZUOKA」では、静岡から参加し「技術も知識もないけれどかんばります」と話した。
 アメリカ、カナダ、香港などの外国人6名と日本人2名で構成する「オカサン札幌Sushi」と「オカサン札幌Mt.Fuji」は、札幌の宿屋の仲間で平均年齢25歳の若手メンバー。アメリカ出身のキャメロンさん(22)は、「大阪から来た。北海道は初めてで嬉しい」と話した。このチームメンバーは、カラフルなかつらを被るなど、大会の雰囲気を盛り上げていた。
 引き続き「スノーショべリング&ムーブトライアル」の、競技説明が行われ、スタッフがデモンストレーションした。
 12:50から競技が始まり、5つのブロックに分かれて、熱戦が繰り広げられた。同競技は、各チームが、ママさんダンプと呼ばれるスノーカート2台とスコップを使い、幅2m・奥行1m、その時の積雪で約600kgの雪を10m先へ移動する。スコップやスノーカートに足をかけないことや、陣地に向かって雪を投げないなどの規定があり、こぼした雪などすべて運び終わるまでのタイムを競うもので制限時間15分。

 スタートの合図がかかると、選手は一目散に駆け出し、雪山と格闘して雪を運び始めた。観客からの声援を受けて、大いに盛り上がり、選手からも笑顔がこぼれた。
 2ブロック目で一番最初に雪を運び終わった「チームKSK」は、温かい拍手を受けた。選手のひとりは「疲れた。直前に作戦を立て、その通りにできた。メンバーの体型と年齢で一番のゴールは思いがけなかった。次の雪だるま製作はセンスが心配」と話した。
 制限時間は15分に設定したが、思ったより早く雪を運ぶことができ、予定時間より早く競技が終了した。
 14:30から第2ステージとして、「スノーマンコンテスト」の競技が始まった。移動した雪から、1時間以内に何個雪だるまを作れるか競う。大きい方が有利。国旗や口・目を飾り付け、芸術性もポイントで競う。選手らは力を合わせて雪だるまの製作に取り組み、個性溢れる雪だるまが会場に並んでいった。

 競技終了後、参加者全員で記念撮影をし、会場を小樽ビール倉庫NO.1へ移し、親睦会が開かれた。
 1日目を終了し、鈴木実行委員長は「国際大会なので多くの外国人チームが参加し楽しんでいた。雪を運ぶのは思ったよりきついが、観客が見て応援し、外国人チームが楽しい笑顔となり、チーム同士の交流ももてた。雪に親しみ楽しむことを目的とし、明日は雪で困っている小樽市民が多い中、参加条件となるボランティア雪かきにがんばってもらいたい。今後、世界各国へ面白さが伝わるように続けていきたい」と話した。
 2日目は、参加者による「ボランティア雪かき」が、潮見台町内会付近等で行われる。11:30から閉会式で競技の結果を発表し、表彰式が開かれる。
 国際スポーツ雪かき選手権(Face book)
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