幕末から明治期の錦絵展 博物館の企画展 (2013/12/23)

nishikie1.jpg 小樽市総合博物館(手宮)で、12月21日(土)から、本館2階企画展示室で、「みる・よむ・あそぶ・かんがえる 古くて新しい錦絵の世界」が始まった。

 錦絵は、浮世絵の一種で、カラフルな色を使い、浮世絵より多色刷りしたものが錦絵で、織物の錦にように美しいことから名付けられた。江戸の風俗を反映したものや、ニュース、
新聞の役割となるなど、生活に身近な錦絵を紹介した。

 同館では、18世紀後半からの錦絵を約300点も所蔵している。その中の幕末から明治期の46点を展示紹介し、1部を除いてほとんどが初公開となる。

 山本侑奈学芸員が中心となり、北海学園大学の1年生7名が企画段階から携わり、展示まで協力した。
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 12月23日(月・祝)11:00からは、山本学芸員による「企画展ギャラリートーク」を開催。市民ら15名が展示中の錦絵についての解説に聞き入った。

 展示物順に解説が行われ、錦絵ができる工程を紹介した。下絵を描く絵師や版木を彫る彫り師、版木は色によって分けられ、沢山ある版木を1枚の紙にずれないように摺す、摺り師の作業工程を説明した。

 江戸時代では、錦絵の定番、美人絵をモチーフにしたものや四季の絵が多く、会場では、江戸の四季の絵5枚を紹介し、季節の行事が描かれ、人物には美人画の要素も含んでいた。着物の柄や、花の種類などから、四季を敏感に取り入れ季節感を出している。

 他には、沢山の芝居の絵があり、背景は架空で、より臨場感を出す工夫がされている。その中で、役者名や役柄の名前が書かれ、歌舞伎役者への興味を示し、当時のブロマイド的なものと説明した。

nishikie3.jpg 有名な作家では、江戸後期の浮世絵師・歌川国貞、三代豊国の作品も展示している。

 明治期では、西洋の文明が入り、思考の変化が錦絵でも示された。発色や色合いも変化し、赤を使ったものは「赤絵」と呼ばれた。絵に文字が増え、芝居のあらすじや、新聞としての錦絵もあった。

 千島列島の海中での遭難事故や、函館港の花火は報知新聞でも錦絵で紹介している。その後、引き札(広告チラシ)へ変化し、印刷技術やカメラの発展により、錦絵が衰退していった。

 源義経を描いた伝説の錦絵も多く、「蝦夷ヶ千島」ではおとぎ話に出てくるような想像上の島を指している。

 また、1855年、江戸に大地震が起こり大きな被害となり、余震で不安な日が続いた。「なまず絵」を地震の守り神としたり、また、なまずを地震に見立てたりした。家内安全や商売繁盛のめでたい画題「七福神舟遊び」もある。

 また、小樽や銭函、小樽・余市間の海岸風景など、北海道と関わりのある錦絵も展示している。「ゼニハコ」では、銭函海岸で現如上人の一行が通過した時の様子が描かれ、海上には大きなエイのような魚が描かれている錦絵など、来場者も関心を寄せていた。

 山本学芸員は「保存状態も綺麗で、実際に会場へ来て、錦絵を見て楽しんでもらいたい。当時の風俗を想い浮かべてもらいたい」とPRした。

 会場には、歌舞伎役者のかつらの切り抜きを付け替えてあそぶ錦絵や、ぬりえを体験できるコーナーを用意している。

 なお、1月13日(月・祝 )、企画展に関連して「ぬりえで体験 錦絵作り」を本館・研修室で予定している。錦絵の色づけ作業「刷り」をぬりえで体験する。

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