空手の真剣勝負!勧仁塾空手道選手権大会

 第38回勧仁塾道場杯争奪空手道選手権大会が、11月24日(日)10:00から、小樽市いなきたコミュニティセンター(稲穂5)4階体育館で開かれた。
 小樽、岩内、札幌、千歳、北見など道内各地の4歳から高校3年生までの122名の選手と審判員や関係者、総勢269名が小樽に集結した。選手達は、空手道の精神に則り、日頃の練習の成果を発揮し、真剣な面持ちで勝負に挑んだ。
1124kanjinjuku.jpg 開会式では、白い胴着にきりりと帯を締めた選手達が一堂に整列した。北海道勧仁塾道場主席師範・山村弘一大会長は「日頃鍛えた技術を如何なく発揮し、選手の皆さんが一緒に友好親善を深めながら戦うことを期待している。良い結果が出るよう望んでいる。頑張ってください」と激励した。
 仁平大樹君(小5・札幌宮の沢道場)と田口陽菜さん(小4・本部道場)は「我々選手一同は、空手道の精神に則り、日頃に練習の成果を活気し、正々堂々と戦うことを誓います」と元気に声を合わせて宣誓した。

 会場を4つのコートに分け、10:30から競技が始められた。
 形の試合が、トーナメント制で始まり、会場は緊張した雰囲気に包まれた。5名の審判員(主判1名・副判4名)が赤と青の旗を持ち、厳しい表情で審査をしていた。
 「形」は、空手道の修行の中でもっとも重要。基本技も応用技も組手試合もすべて「形」の中に凝縮されている。「形」の試合は、正確・気迫・緩急・正しい呼吸法・バランス・極などの要素を考慮し総合的に判定している。
 幼年(男女混合)形の部では、4歳から6歳までの16名が出場。胴着に身を包んだ選手が、「ヤーッ!」と気合の入った声を出し、一生懸命に競技に挑んだ。その様子を父兄が見守り、ビデオカメラを回し、声援を送っていた。
 引き続き行われた、幼年(男女混合)基本の部では、追い突き、上段あげ受け、中段腕受け、前蹴りの種目で競った。
 池田隼君(6)は、形の部と基本の部に優勝し、最優秀選手賞が贈られた。昨年は、形の部で準優勝していたが、今年は、さらに強さを見せた。週2〜3回、道場で練習に励んでいる池田君は、「練習したことを本番で思い出しながら競技した。緊張した。練習は辛い時もある」と話し、母親は、「練習を頑張っていたので、成果が出せて良かった」と喜びを噛み締めていた。

 日高町在住の伊藤美月さん(小5)は、「空手を始めて5年目。準決勝まで進むと、初めての形をしようと思っている。練習の成果を発揮したい」と話し、妹の結月さん(小3)は、「入賞したい」と意気込みを話した。母親は、「試合を見ていると緊張し動揺する。審判の上げた旗の数が分からなくなる」と見守っていた。
 13:00からは、選手2人で相対して行う組手が始まり、気合の入った選手の掛け声が会場に響いた。試合を見守る家族も力が入り、声援や拍手を送り、会場は一層熱気に包まれていた。
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