第4回フォートピア写真展が、11月13日(水)から23日(土)まで10:00から17:00まで、北海道新聞社小樽支社(稲穂2)1階「おあしす」で開催中だ。
”フォートピア”とは、フォート(写真)と、ユートピア(理想郷)を組み合わせた造語。北海道写真協会小樽支部の気の合うメンバー6名が会員となっている。年5~6回、道内を中心に撮影旅行に出かけ、お互いに技術を学び合い、楽しみながら作品づくりをしている。
撮影した写真を発表して、さらに写真技術の向上を目指そうと、2011年3月に市立図書館で第1回目の写真展とを開催。さらに同年11月、おあしすで2回目を開き、その後、年1回11月に開催し、今年で4回目となる。
会員達は、撮り貯めた写真の中から選りすぐりの5枚を出展し、計30点を展示。色鮮やかなカラー写真29枚とモノクロ1枚を、A4や四つ切サイズにプリントしている。また、会場入り口のドアの横には、宴を囲むメンバー6人の素顔の写真も展示している。
同会の世話人代表・太田照二さんは、太陽とハンググライダーの2枚の写真の合成写真や、7年ほど前にモノクロ写真に力を入れていた頃に撮影した、幼い姉妹のツーショット「語らい」を出展。モノクロで撮影した理由を「お互いの気持ちが通じ合うには、華やかなカラー写真よりもモノクロの方が落ち着くと思った」と話した。
鹿戸芳之さんは、がらす市での様々な人物を捉えた5枚を出展。浴衣姿で歩く人や、看板娘の笑顔など、どれも表情が豊か。嵯峨秋雄さんは、得意な分野の風景写真。霧が明けた羊蹄山の麓の畑の風景や紅葉の旭岳を。紅露雅之さんは、会場が明るくなるほどの鮮やかな秋の5枚。彩る秋を代表する北大のイチョウ並木や黄金色に輝くカラ松の街道、鉢の水面に映るイチョウの葉が揺れ不思議な世界を。成沢克朗さんは、アイアンホース号の煙突から煙が出ているかのようにタイミング良く空の雲が重なったユニークなショット。貝沼正雄さんは、熱気溢れる祭りや、雪上を走る馬の躍動感を捉えた作品など、傑作作品が楽しめる。
太田代表は「6人が試行錯誤し撮影場所を決め、道内を中心に写した写真や個人的に出かけた写真の中からとっておきの写真を選び展示している。同写真展は、6人の努力の結晶で、軌跡でもある。是非、この機会に見てもらいたい。また、評価をしてもらいたい」とPRした。
第4回フォートピア写真展 11月13日(水)〜23日(土)10:00〜17:00(最終日16:30)
北海道新聞社小樽支社(稲穂2)1階「おあしす」