大きな声で感情込めて! 第1回音読カップ

 「音読」の成果を発表する第1回音読カップが、10月27日(日)9:10から16:00まで、小樽市立花園小学校(花園5)体育館で開かれ、市内26校から各校の代表77名が参加した。
ondokucup1.jpg 審査員5名が厳しい審査をする中、練習の成果を披露し、競い合い、関係者や保護者らが見守った。小樽教育委員会主催。
 教委では、家庭の教育力を高める取組みの中で、読書習慣を定着させようと、声を出して文章を読む”音読”に着目。「家庭学習は音読から」を合言葉に、市内全小中学生に音読カードを配布している。
 同大会は、その成果として「読み方や声を工夫した音読を競い合い、読み手として聞き手に内容を正確に伝えたり、日本語の美しさを体感したりすることを通じて、児童生徒の言葉に対する興味・関心を高め、読む力・表現する力を育てることで国語力の向上を図る」ことを目的としている。
ondokucup2.jpg 同大会関係者は「全道的に見ても珍しい取組みで、音声の表現などを審査する。これを機会に児童生徒が沢山の本を読み、習う教科書の中の言葉などを覚える努力へ繋げてもらいたい」と、期待を寄せている。
 小学生を低学年部門(1・2年)と中学年部門(3・4年)、高学年部門(5・6年)の3つと、中学校部門(1・2・3年)とに分け競い合った。
 題材は、該当学年の国語の教科書から、全部又は一部を抜粋し、低学年2分、中・高学年3分、中学校4分の制限時間内に音読する。審査基準は、音読に適した自然な発声と明瞭な発音ができているか、また、日本語の正しいアクセントや漢字などの読み方を学習しているかなど、5項目を上げ、各児童の表現力などを厳しく審査した。
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 部門ごとに上位3名に金賞・銀賞・銅賞カップ及び賞状が贈呈された。
 参加した児童生徒は、緊張した面持ちで、ステージ上のマイクに向い、国語の教科書を開き、大きな声で音読した。感情を込めて、丁寧にのびのびと読んでいた。
 中学年の部では24名がエントリー。その中で、花園小学校4年高橋椿さんは、「一つの花」を音読し「一生懸命練習してきた。かぎカッコのところを気をつけて読むようにした」と話し、母親は「自分から進んで立候補したようで、それだけでも充分だと思っている。会場で見守りたい」と話していた。
 音読について