北海道では珍しい生物!おたる水族館秋の特別展


aqua-autumn.jpg おたる水族館(祝津3)では、秋の特別展「北海道では『珍』生物 ~南の海からこんにちは~」を、10月5日(土)から11月30日 (土)まで、本館1階海のパノラマ回遊水槽前で開催中。
 北海道では、夏になると気温の上昇とともに水温が上がり、南に棲む「珍しい生物」がやってくる。最近では、温暖化の影響が原因なのか、昨年9月に余市町のサケ定置網で捕獲されたジンベイザメを、同水族館に展示し話題となった。今年は、釧路沖で秋サケ定置網にマンボウが大漁にかかったと報道された。
 小樽近郊でも、9月頃から本州に多く見られる生物が、一般の釣り人や漁師から捕獲連絡をもらうこともあった。同特別展では、本州や南方面では良く見かける生物でも、北海道では珍しい生物12種類を6つの水槽に分け、冷凍の標本1体も展示し紹介している。
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 冷凍標本のムラサキダコは、昨年には無かったが、9月に入り漁師の網にかかったり、釣り人からの捕獲連絡が数件あった。ムラサキダコは、表中層を漂いながら生活し、敵に追われるとマントのような皮膜を切り離して逃げる。展示の標本はメスで、オスは3cmほどで、メスの方がはるかに大きく興味深い生物。
 8月の水温を比較し、例年では22.3℃、今年は23.3℃と、2つの水槽を展示。温度を体感できるコーナーやハリセンボンの水槽では、中心部分から顔を出し記念撮影できる仕組み。メジナ・スズメダイ・ソラスズメダイを同じ水槽で展示。ミノカサゴ・ソウシハギとカンパチ・イシガキダイ・イシダイとハナオコゼ・イスズミに分けている。水槽の上のパネルには、魚の名前と生息域や北海道での珍しい度合いを”珍”マークで表示している。
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 また、最後におまけとして白いマナマコを展示。色彩変異個体で、体色が白く、縁起物とされ、大変珍しい。開催期間中、珍生物を捕獲した場合は、随時展示する予定。
 同館魚類飼育課・梶征一飼育係は「南方面ではありふれていても、北海道では珍しい生物を展示し、水温や海流の影響を受け、この時期だけ、稀に見られるものを集めて展示している。この機会に、楽しんでいただきたい」と話した。
 なお、10月19日(土)から、サケの「ホッチャレ」を展示。同日と、11月2日 (土)は、「ホッチャレと自然との関わり」についてのレクチャーと「サケ・バックツアー」の開催を予定している。
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