子どもの健やかな成長を!"家庭教育講座"


 平成25年度第1回「家庭教育講座」の第4講座目「子どもと共に育つ家庭」が、10月3日 (木)10:00〜11:30、小樽市生涯学習プラザ「レピオ」(富岡1)1階第6学習室で開かれ、子育てに関心を持つ20名が聴講した。
 主催する小樽市生涯学習プラザでは、平成8年から子どもの健やかな発達を願い、「心を育てる講座」を開講し、元小学校教諭の渡辺守氏などを招き講演会を開いていた。今年度から「家庭教育講座」の内容をリニューアルし、わが子により良く育ってもらいたいと願う中で、これは大事だと思う講座を受講してもらおうと、4人の講師を招き、4つの講座を開講した。
kateikyouiku.jpg 同講座は、9月12日に始まり、毎週木曜日に開講。第1講座は、元稲穂小学校長・山川隆氏が「絵本のたのしさを味わう」を、第2講座は、学校法人シオン学園ロース幼稚園職員の吉岡大策氏が、「メディア(ゲーム・DVD・テレビ等)がうばったもの」を、第3講座は、学校法人北海道龍谷学園双葉中・高等学校校長の田中憲夫氏が、「子どもの可能性を信じて」を開講した。今回は最終回となり、全4講座で100名以上が参加した。
 今回の第4講座「子どもと共に育つ家庭」は、社会教育講師で民生・児童委員の高橋真理子氏の子育て体験談を通して、参加者に問いかけ意見を交換した。高橋氏は、4人の男の子を育て、賑やかな子育て経験を積んだ。地域の人々や学校等の先生に支えられたと子育て時代を振り返った。
 子どもの成長とともに、様々なエピソードがあり、その体験談を語り、その時々の状況や背景を、子育てをしてきた参加者は、共感する場面も多かった。また、高橋氏のとった行動について、参加者に問いかけた。
 子どもが直面する問題に、母親は、ひと呼吸置いてから答えるようにとアドバイス。子どもが良いことをした時は、その場ですぐにこども目線で反応し、子ども達は自信に繋がると思うと話した。子どもが高校生になった時に、自分の気持ちをぶつけてきた時、どう答えるか?真剣な問いかけを真剣に受け止め、正直に答えを返し、子どもは現実を認めざるおえなくなる。高橋氏は、PTA会長の経験もあり、「子どもを通じて学ぶことが多く、子どもと共に成長した。色々な体験をさせてもらい感謝している。悪いことを通じて学ぶことは多い。それを乗り越えるためにエネルギーを沢山使った分、数倍の力となり、多方面から見る力がつくことにもなり、子ども達には感謝している」と締めくくった。
 市内在住の22歳と19歳、高1の3人の子どもを持つ女性は、「4講座目だけの参加だったが、内容が身近な話で聞きやすかった。他の家庭の子育てが為になった。また、このような講座があれば聞いてみたい」と話した。また、「子育ては、子どもが問題を解決する能力をつけさせる。親が解決するのではなく、子どもが解決する。これが大人になることだと思う」との意見があった。
 関連記事