中秋の名月の色内広場 市民が満月に感激


jugoya1.jpg 9月19日(木)は「中秋の名月」。あいにくの曇り空となった小樽市内上空に、19:00過ぎ頃から、月が顔を出した。
 市立小樽文学館(色内1)と市立美術館の主催で、館内の前庭色内広場を会場に、19:00から「色内広場名月物語」を開催。名月の夜、市民ら15人が集まり、お月見を楽しんだ。
 今年で3度目となるこのイベントは、雲が多く、あいにくの空模様で心配されたが、時間の経過とともに雲が途切れ、真ん丸な月が顔を出した。中秋の名月が、真ん丸の姿を現すと、参加者から歓声が沸いた。イベント開催中に名月を観測できたのは、今回が初めて。
 同広場には、小樽市総合博物館所有の望遠鏡を設置。雲から姿を現した月を、望遠鏡が捉えた。集まった市民は、望遠鏡で中秋の名月を見て楽しんだ。
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 また、小樽在住の俳人の俳句を載せた「小樽歳時記」より、月にまつわる俳句を抜粋して紹介。秋の季語などについての話があった。今年から月を立体的に感じる映像「ダジックアース」を投影し、普段見えている月や見えない月の裏側などを映し出したり、土星や木星なども投影し、参加者の注目を集めた。
 中秋の名月が満月になるとは限らない。一昨年、昨年と3年続きで満月で迎えているが、今後、満月で迎えるのは、8年後の2021年となる。jugoya2.jpg19日の小樽での月出は17時14分頃。月出は全国各地それぞれだが、20時13分が満月の瞬間で、どこでも同じとなる。この時刻、色内広場上空では、残念ながら月は雲に隠れていた。
 参加した女性は「とても楽しめた。文学と科学からの月の話がとても良かった」と満足していた。
 色内広場では、せっかくの会場を有効活用しようと、映画会などの上映を行ったこともあり、今後、活用方法を検討している。