2,000冊の児童書の海! 学校ブックフェスティバル


0912bookfes1.jpg 子ども達が本に触れるきっかけにと「学校ブックフェスティバル」が、市立稲穂小学校(富岡1・寺澤真校長)体育館で、9月12日(木)8:50から開かれた。
 会場の2,000冊の本の中から、全校生徒391人が、最初に1年から3年までの低学年、次に4年生から6年生の高学年に、読みたい本が貸出された。主催は北海道立図書館・小樽市教育委員会。
 北海道道立図書館市町村活動支援事業の一環で、本市では、昨年7月の緑小学校を皮切りに、今年2月には花園小学校で開催し、今回で3校目となる。道内には、図書館が無い市町村が半分以上あり、図書館、学校、ボランティアが協力し、図書の貸出しの他、お話の会を必ず設けて開催している。
0912bookfes2.jpg 毎回協力している「小樽子どもと本をつなぐ会」から4名が、本の貸出しに先立ち、子ども達を和ませようと「どっちがすき」を行った。「目玉焼」と「卵焼き」どっちがすき?の質問に、元気に手を上げて楽しんでいた。次に、「つきよのかいじゅう」を読み聞かせた。本の世界に入りやすいよう、ステージ上の大きなスクリーンに本の絵を写し出す工夫がされていた。この後、高学年には、「あらにのよるに」を朗読。会員が手書きした挿絵にも注目が集まった。
 市立小樽図書館司書から本の貸出しの説明後、スタートの合図とともに、8つのビニールシートの上に無造作に置かれた2,000冊の本に集まった。低学年は1人3冊まで、高学年は1人5冊まで貸し出され、同校PTA役員9人が、貸し出し業務を手伝った。
 子ども達は、読みたい本を手にとり、真剣な表情でページをめくりながら考え、借りたい本を探していた。沢山の本に目移りする子、借りる本を素早く決めた子、それぞれが、様々なジャンルの本に目を輝かせていた。貸出しはしていないが、「しかけ絵本」や「おはなしめいろ」のコーナーも設置され、多くの児童が手に取って読んでいた。0912bookfes3.jpg
 寺澤校長は「学校図書館に無い本が、ここでは沢山あり、これをきっかけに沢山の本と出会い、本を読む意欲が高まればと思う。学校図書館を利用する児童も最近では増えてきている。残念ながら、子ども達にとって魅力ある本が少なく、今日は、新しい本や図書館に無い本を見て、目を輝かせ、興味を示している」と話した。
 同校3年生中井政仁君は、「マザーテレサの本を借りた。普段から本を読むことが好き」と話し、母親は「幼稚園でマリアさまの話を聞いてきてから、マザーテレサに興味を持った。学校図書館を良く利用し本を読んでいる。図書館だと仕切られていて、タイトルから選ぶが、今回は、表紙の絵から興味が沸き、子ども達はもっと興味が広がると思う。普段、見ない本が沢山あり、子どもの視野も広がる」と話した。
 関連記事1 関連記事2