老壮大学作品展示会! 日頃の成果を発表


rousouuc1.jpg 小樽市老壮大学(中松義治学長)では、第36回小樽市老壮大学作品展示会を、従来の産業会館(稲穂2)から市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーに移し、9月10日(火)から16日(月)10:00から17:00(初日は13:00から・最終日は13:00まで)で始まった。
 作品数が多いため、10日(火)から12日(木)までは、書道科漢字1と書道科漢字2、水彩科2、俳句科、絵手紙科、盆栽サークルの作品を展示。14日(土)から16日(月)までは、書道科かな1、書道科かな2、水彩1、園芸科、版画サークルの2部に分け、11科目の250名の学生のうち244名の285点を展示。日頃の学習の成果を発表した。
 同大学は、60歳以上の小樽市民を対象に、昭和40年に発足。4月に小樽市経済センター(稲穂2)で入学式を行い、翌年3月に修了式。「新しい時代に対応して力強く生きる老人のあり方を学び、家庭生活や社会生活に果たすべき役割について研鑽を深め、心身ともに健康の増進をはかる」ことを趣旨としている。
rousouuc3.jpg 受講科目は11科目あり、それぞれ週2回(2科目まで受講可)、9:30から11:30までの2時間。会場は、総合福祉センター・いなきたコミュニセンター・小樽赤十字会館・もみじ橋実習場など科目によって違う。遠足(6月)、作品展(9月)、研修旅行(10月)、修了記念集「老壮」発行(3月)と行事も多彩。事務局は、毎月、老壮大学だより「老壮」を発行し、大学の様子を細かく知らせている。
 それぞれの学生の力強い文字が並ぶ書道科漢字作品は、学習の成果が現れ、どれも力作揃い。
 俳句科は、16人の学生が、1人2句ずつ発表。日常生活を句にした作品が多い。絵手紙科は、「春夏秋冬の移り変わりをしたため、旬の野菜、くだもの、季節の花々に感動した心を、絵手紙に描き綴っている」と紹介。カラフルな葉書きや額が並び、会場をより華やかにしていた。心を込めて描かれた作品が多く、こいのぼり、嬉しいひなまつり、かたつむりなど童謡の歌詞を書き、それに合わせた挿絵が描かれている。作者が、楽しみながら学習し、作品づくりに励む様子が伝わってくる。
rousouuc2.jpg 盆栽サークルでは、7名の7つの作品を展示。草木が鉢の中にセンス良く植えられ、自然の風景を上手に造形していた。
 水彩画2科では、藤田勇一氏が講師を務め、60代から85歳までの21名が、週2回、福祉センターを会場に学んでいる。6月28日には石狩浜で写生会を開き、その時の絵も出展している。
 藤田氏は、「風景画は、文字通り、風を感じて外で描くことを基本としている。外での写生は、深い味のある絵となり、現場で感動し、自然から学ぶものも大きい。くだものを描く時も、良く観察し香りまでも出すように描く。絵画には、天文学、地学、物理学などいろいろな分野を学ぶ必要があり、奥が深い。老壮大学の学生は、意欲や粘り強さがあり、一生懸命に取り組んでいる。1年間の集大成を発表。是非、多くの方に見ていただきたい」と話した。
 今年俳句科に入学した70歳代に女性は、「初めての作品展で、皆さん素晴らしいと思う。老年になってから始め、皆さん、身が入っていると感じた。俳句科へ入り、しっかりと教わり、他に方の作品を見ると勉強になる。今後、元気な限り続けたい」と話した。
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