市内を飛び交うガの群れ マイマイガ大量発生!


maimaiga.jpg 最近、小樽市内では、夜になるとマイマイガが飛び交い、水銀灯の照明などに群がっているのを多く見かけ、昼間は、樹木や外壁に大量にへばりつき、また、羽がバラバラになり死骸が散乱している所も多い。
 小樽市保健所(富岡1)では、対処法について尋ねる問合せが数多く寄せられ、昨年の年間29件の問い合わせに比べ、現時点(8月14日)で倍以上の63件(5月15日~8月13日)となっている。(写真提供:小樽市保健所)
 現在、小樽市内で大量に発生したいるガは、「マイマイガ」と「カシワマイマイ」で、足先が赤い「カシワマイマイ」が多く見られ、基本的な生態は同じ。樹木の葉を食べる森林害虫で夜行性。卵の状態で越冬し、5月頃にふ化し毛虫になる。7月から8月に成虫(ガ)になり、7~10日間の寿命で卵を産み一生を終える。
 マイマイガの大量発生は、約10年ほどの周期で発生し、ウイルス病(人間・鳥・他の昆虫には影響がない)が発生し2〜3年で終息する。
 大量発生を防ぐための卵魂の対処法は、卵は、毛布をかぶせたように褐色の細毛で覆われ、殺虫剤の効き目は期待できないので、ペットボトルを切ったものなどで、壁についた卵を剥がして取り除き、燃えるゴミに捨てる。「カシワマイマイ」の卵は粒1.5mmで、乳白色の液で固められた状態。壁や窓の溝、建物の基礎など見えにくい場所に産む。卵の段階で除去することが大量発生を防ぐ有効な手段と考え、市民に協力を呼びかけている。
 成虫の対処法は、ガ用の家庭用殺虫剤があるが、大量発生時は効果が限定される。水銀灯や白っぽい外壁を好み、その付近に産卵。ナトリウム灯やLED灯に交換する方法もある。消灯も効果的。駆除する際は、手袋を着用し、皮膚のかぶれ等に注意する。
 市内での発生は、山が近いと発生しやすいが、街中でも街灯に群がり周辺を飛び交い、通行人の妨げとなっている。発生相談の分布も広範囲となる。大量発生は、今月いっぱい続くと思われる。
 小樽市マイマイガの大量発生対処法について
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