空間放射線量率 測定場所を拡大!


 小樽市では、6月から小樽市役所校内駐車場(花園2)で、空間放射線量率を測定してきた。それに加え、新たに塩谷サービスセンター前・銭函サービスセンター前、市内小中学校38ヶ所の校庭で測定を行うこととした。
 市は、東日本大震災後に発生した福島第1原発事故後の放射線量に不安が高まる中、平成24年2月3日から、産業港湾部港湾室庁舎前で、毎週月・木曜日、空間放射線量率の測定を実施し、今年の6月から市役所校内駐車場に測定場所を変更した。その測定の結果を「市のホームページ」や「広報おたる」に掲載している。
 従来の放射線測定器(サーベイメーター)に加え、2台目の発注をしていたところ、予定の10月よりも早く6月末に納入された。以前から学校での測定の要望や、平常時におけるデータの集積を行うことを目的とし、夏季及び冬季休業期間に、市内38の全小中学校で空間放射線量率の測定を実施することとした。
 8月14日(水)と15日(木)の2日間で15校を測定し、残り23の小中学校は、教育委員会の職員が測定することになり、初日の14日10:00から、市の防災担当職員が花園小学校の校庭で測定を開始した。
xsokutei.jpg この日は、総務部防災担当の小濱主幹が、測定器を使って地面から50cmの高さで測定した。測定のガイドラインがあり、小学校では地上50cm、中学校では地上100cmと決められている。測定器のスイッチを入れ、2分経過後に測定を開始。30秒ごとに5回測定した平均値を「小樽市ホームページ」に掲載する。
 今回の測定値は、①0.03・②0.03・③0.02・④0.03・⑤0.03となり、平均値0.03μSv/h(放射線量率)となった。
 6月からの市役所校内駐車場では、雨や雪の影響で若干変動があるが、0.044~0.066μSv/hを測定。本市の今までの測定では、平常レベルで推移している。
 また、15日は、市内の東部地区、西部地区の新規の測定場所として、銭函、塩谷サービスセンターでの測定を開始。今後、毎月第2木曜日に測定する。その結果も「市ホームページ」と「広報おたる」で公表する。
 小濱主幹は、「子ども達の安心安全を守るために、万が一の時に平常時のデータがあれば活用できる。父兄や要望していた団体へ安心してもらいたい」と話した。
 小樽市の空間放射線量率について
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