朝里の町づくりに尽力!市長に意見や要望


 市民と行政の相互理解を深め、積極的なまちづくりに参加するため、小樽市長と直接語る「市長と語る会」が、8月13日(火)10:30から、市役所(花園2)本館2階市長応接室で開催された。
 NPO法人小樽・朝里まちづくりの会から、菊地芳郎会長ら12名が出席。中松市長をはじめ、建設課、企画制作室など7名と、市と市民の協働の町づくりのため意見交換が行われた。
asari-mayer.jpg 同会は、朝里川温泉組合の有志やまちづくりに気持ちを寄せる有志たちが中心となって、平成11年5月に発足した。雪まつりや植樹祭、災害訓練や8月のリバーサイドフェスティバルを開催し、活発な活動を行っている。「市長と語る会」は、平成23年に続き、今回2回目となる。
 冒頭、中松市長は、小樽市の人口減少と高齢化が進んでいる実態を報告し、「地域の活性化のための町づくりへ向けた町内会の活動が大事である。高齢化が進み、後継者がなく、まちづくりをどう進めるかに頭を悩ます。当会は、力強く元気に取り組んでいると思う。まちづくりについて知恵を借りたい」と話した。
 また、小樽市では、個性豊かな魅力あるまちづくりを、市民協働により推進するため「自治基本条例」の制定に取り組み、平成25年第3回小樽市議会定例会へ上程する予定となっている。「市民からいろいろな意見を聞き、市民の満足度を考えて、取り入れていきたい」と述べた。
 同会菊地会長は、「役所と力を合わせ、朝里連合町会と協力し、この働きを全市に広めたい」と述べた。
 同会中一夫氏が、前回の「市長と語る会」を振り返り、「前回、朝里川遊歩道全線公園化と町会の文化財について提案したところ、朝里川遊歩道公園化問題で、市と当会の協調体制ができず、道の指示と市民の板ばさみとなり、余計な監督者を増やす形となった」と話し、「温かみのある住みやすい、市と市民が心を合わせて連帯感をより大きく持って、市民が参加する町を作り上げ、心の豊かさの最も大きな地方都市となることを目指したい」とし、「全町内会で1件以上の町会遺産の発見や、やめた事業や新しい活動、続けている事業を見直し活性化させる。町会のシンボルマークなどを選定するなどを提案。これらを市と市民が協働で時間をかけ、連帯していきたい。
 11年前から取り組んでいる『朝里川遊歩道の全線公園化』は、同会メンバーが草刈りや雑木の伐採を行っているが、約1kmをするのは無理で、その区間の150本の桜並木コースに留めておく。遊歩道の両側に桜並木の計画が完成目前。木の間に紫陽花を植え、紫陽花の公園としたい」と要望した。
 市長は、「河川は、小樽市が勝手にできないが、道に対して小樽市がするべきことはしっかりと行う。人口減少に歯止めをかけようと、雇用の確保のために企業誘致を積極的に行い、クルーズ客船の寄港を推進し、観光客を増やし、消費が増え、雇用が増えることへ繋げたい。市の職員が町会で知っていることを活動に発揮してもらいたい。自治基本条例が絵に描いた餅にならないように取り組みたい」と締めくくった。
 小樽・朝里のまちづくりの会HP
 自治基本条例の制定について