潮まつり最終日 雨にも負ず最高潮!

 7月26日から3日間開かれた「第47回潮まつり」の最終日28日(日)は、朝から雨が降りそうな曇り空で、午後には小雨が時折降る中で、陸では6基の神輿渡御、海上では11隻の船団の潮わたりが行われた。フィナーレを飾る夜空には1,500発の大輪の華。祭りの熱気も最高潮に達し、大勢の人々で賑わい幕を閉じた。
 全道各地から集まった道内70会の神輿会1,000人の熱い担ぎ手による神輿6基のパレードが、13:30から、花園銀座商店街を出発。サンモール一番街、中央通り、中央ステージまでの約1.7kmを「セイヤ」「エッサ」の迫力ある掛け声を響かせながら練り歩き、祭りを盛り上げた。見物客が沿道に詰めかけ周辺は混雑が続いた。

 17:00から中央ステージ前で宮入。勇ましい6基の神輿が上下左右に大きく揺れ、会場の見物客を驚かせた。
 宮入後、ステージで、齋田義孝実行委員長が、「大勢の神輿会が参加し、小樽の祭りを盛り上げてもらい感激している。小樽の街を練り歩き、活気と元気を与えて頂いた。これからの神輿会の活躍を祈念する」と挨拶した。
 各神輿会の代表者がステージに上がり、小樽、札幌、旭川、網走など参加した神輿会をひとつずつ紹介し、拍手が沸き起こっていた。

 小樽港では、潮まつりのテーマ「海への感謝と郷土小樽の発展を全市民をあげて祈念する」で、16:00から、高島・祝津の漁船団8隻とクルーザーによる潮わたりが行われた。予め申し込みをした市民や観光客110人が祝津号とオタモイ号の観光船に乗船し、潮わたりの様子や船からの景色を楽しんだ。クルーザーでは、潮太鼓の乱れ打ちが打演され、海上に響き渡り、 “海に感謝する”神事が進められた。
 船内では、抽選会が行われ、潮風鈴や食事券がプレゼントされた。家族連れで参加した市内天神在住の櫻元さんは、「昨年も参加し、今年は、両親に申し込んでもらい乗船した。昨年は、子ども達と景色を見て楽しんだが、今年は、カモメのお菓子も用意し、子ども達は餌やりを楽しんだ。昨年に続き、風鈴に当選して嬉しい」と満足した様子だった。
 祭りのフィナーレを飾る花火大会は、20:00から色内埠頭で、スターマインを中心に1,500発が打ち上げられた。

 あいにく雨が振り出し、会場では傘を差しながらの花火見物となった。会場周辺には、花火を楽しむ大勢の人々でごった返した。次々と花火が打ち上げられ、見物客から歓声が上がり、会場での人出も最高潮となり、小樽の短い夏祭りを楽しんでいた。
 うちわコンテストは、1,300人の応募者の中から、最優秀賞には、増子あすみさんの作品が選ばれ、優秀賞・運営委員長賞・審査員特別賞・佳作に18作品が選ばれた。

 潮ねりこみコンテストでは、小樽歯科衛生士専門学校と北一硝子が優勝し、特別賞は、長橋幼稚園幼年消防クラブと花園小学校開校110周年記念踊り隊・花園連合町会、中央バスグループ、小樽信用金庫(たるしん)、小樽ボールルームダンス連盟の5チーム。市民賞は、小樽市内郵便局が選ばれた。