背景に託した思い!松田孝康回願展 (2013/07/03)

matsudakaikoten.jpg 小樽美術協会・道展会員の「松田孝泰回願展」が、7月3日(水)から7日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで開かれている。

 松田氏は、1938年に小樽市に生まれ、25歳から室蘭市に住み、1999年から小樽在住。小樽での個展は初めてで、1972年から2012年までに制作した水彩、アクリル、油彩の56点を展示している。その時々の状況や背景、託した思いがぞれぞれの作品から読み取ることができ、一枚一枚に松田氏の思いが反映されている。100号以上の大作24点が会場にずらりと並び、迫力ある絵画展となっている。

 どれも生と死をテーマに、「忘れられた人々」「忘れられた人々Ⅱ~生と死~」や、死者の魂を鎮める「有情と鎮魂」をシリーズ化した作品を展示し、現在も制作は続いている。

 「花供養」の聖なる蓮の花は、人間と同じように生まれ死に至ることを表現した作品。2011年の東日本大震災をテーマにした作品も多い。「風の行く末」と題して、野原には墓が立ち、立ち入り禁止の看板の向こうには原子力発電所がある作品や、「祈りの朝」は、海へ向って祈る家族の淋しそうな後ろ姿が印象的。震災で亡くなった人々に捧げる「献花」。瓦礫で出来た山が海に浮かぶ「悲しき漂流」が並び、津波の恐ろしさや悲惨さが感じられ、感慨深い気持ちを誘う。

 また、「北の海峡」は、北方領土返還の新聞紙記事を土台に、貼り焼け跡をつけ、その上に和紙を貼り、アクリル絵の具で描くなど、手の込んだ作品となっている。「高島弁天X年」では、高島のかつて盛んだった鰊漁を描き、その上に干乾びた海と変わり果てた弁天島を描いた作品など、松田氏独特の世界感を持つ。

 一番新しい2012年の作品は、小樽市内中心部の水没を想像した「海底遺跡」など、どれもその時代の背景や、松田氏が関心を示した出来事を絵に表現し、一枚一枚に隠れた謎があるという。

 松田氏は、「画題は、日常生活に沢山あり、ひとつをテーマにするとそこから連想できる。戦時中の自由に言葉を言えない時代が2度と来ないようにとの思いを込めて表現したり、樹木の伐採が問題となった頃には、樹木の思いを絵に表現し訴えた」と話した。

 小樽在住の女性は、「素晴らしいの一言で、訴えたい思いを絵に表現している。森の語りべの作品の苔が生え、石や水辺の様子が気に入っている。それぞれにシリーズがあり、見応えがある」と感想を話した。

 松田孝康回願展 7月3日(水)~7日(日)10:00~17:00
 市立小樽美術館(色内1-9-5)1階市民・多目的ギャラリー 入場無料

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