籐工芸35年のあゆみ展と教室展


shibuyatougei.jpg 小樽在住の籐工芸作家・渋谷昭子さんは、札幌と市内に持つ3教室の生徒29名の作品展と籐工芸を教える社会福祉法人小樽四ツ葉学園、小樽視覚障害者福祉協会婦人部の作品に合わせ、渋谷さんのあゆみ展を、6月6日(木)~11日(火)小樽運河プラザ(色内2)3番庫ギャラリーで開催している。5年毎に開催し今回で3回目。
 竹や蔓、籐を素材に、籠やバック、アクセサリー、オブジェなど300点が展示され、来場者は籐工芸の奥深さに目を見張っていた。
 渋谷さんは、籐工芸がブームとなった1979年に、籠を編むことを習ったのがきっかけだった。資格をとり、町内会や学校の母親学級で教えていた。現在は、長谷川籐工芸グループ本部講師や日本バスケタリー作家協会、北海道美術工芸協会、小樽技芸講師研究会の会員。東京でも展示会を開催。

 札幌清田教室、望洋台教室、小樽道新文化センターの生徒は、熱心に長年続けている人も多く、積み重ねの中から生まれたそれぞれの個性を活かした作品を、一堂に展示している。
 籐は水に濡らすと柔らかくなり、六ツ目編み、みだれ編み、あじろ編みなど良く使われる編み方や多種多様な編み方があり、基本的な技法に、素材が加わりいろいろな形を生み出すことも籐工芸の魅力のひとつ。
 各教室でアヤメ、ラベンダー、ふくろうとテーマを決めた作品や、干支、ひな人形などの飾り物や、籠や花瓶、バックなど実用的な物、大型のオブジェなど、多彩な作品が会場を埋め尽くしている。また、バックやアクセサリーの販売を行なっている。
 渋谷さんは、「天然素材の味わいを活かし、細い編み糸から、無限大にいろいろな作品ができる。籐工芸の奥深さを知ってもらいたい」と話した。
 渋谷昭子 籐工芸教室展・あき子あゆみ展 小樽運河プラザ(色内2)3番庫ギャラリー
 6月6日(木)~11日(火)10:00~18:00(最終日16:00) 入場無料