"一問一答制のあり方"試行 市議会代表者会議


 小樽市議会(横田久俊議長)は、5月9日(木)11:00より、市役所(花園2)第2応接室で、各会派代表者会議を開き、常任委員会委員の所属変更ついて、予算特別委員会及び決算特別委員会の正副委員長について、各種委員会委員の変更の有無について協議した。
 その後、これまで度々検討してきた「代表質問における一問一答制のあり方について」は、3月26日に第15回議会活性化検討会議が開かれ、各会派の確認を得た。その概要が報告された。
0509council.jpg 代表質問における質問の内容が傍聴者に分かりやすいものとなるよう、代表質問における最初(1回目)の質疑及び一般質問において、大項目ごとに質問と答弁を交互に行い、演壇と向い合う形に質問者席を新設し、1回目の質問の際、積算時計により質問時間を表示することを試行的に実施することとした。
 試行期間を平成25年第2回定例会から平成26年第1回定例会とし、1回目の質問を一問一答で行い、大項目ごとに登壇して質問する。質問各項目終了後は、新設する質問者席に着席し、演壇からの市長答弁を受ける。再質問、再々質問を行う場合は質問席から行い、従来通り一括質問、一括答弁の形式で行う。再質問の市長や理事者の答弁はこれまで通り自席で行う。
 試行期間中は、傍聴者へのアンケートや理事者の意見聴取を行い、試行期間終了後、効果や今後のあり方を検証する。各会派においても質問の趣旨や内容が分かりやすいものとなるよう努めるものとした。
 代表質問における一問一答形式による流れは、各議員の最初の質問を大項目に分け、1項目ごとに演壇で質問し、質問席へ着席。市長は、市長席から演壇で答弁し、質問と答弁と交互に行い、項目ごとに登壇する。再質問、再々質問では、議員は質問席で一括質問し、市長、教育長等は、自席で答弁する。
 審議の充実を図り、開かれた議会を目指すためにも、傍聴者へ質問内容が分かりやすいものとなるか、様々な意見を踏まえて検証することとしている。
 小樽市議会は、長年の慣習から本会議も各委員会も、午後1時からの開会となっており、自ら午前中の審議を放棄している。これに対し国会などは、午前9時から午後5時まで審議している。他の地方都市でも、議会の審議は午前中から行っているが、小樽市議会は”昼から市議会”が、何度も指摘されているのに、相変わらず呑気に悪習を踏襲し続けている。
 質問の仕方などの形式だけを変えても、”午後から議会”が抜本的に改革されない限り、小手先のあり方だけをいじっても市民の賛意を得られることは難しいだろう。他都市と比べ、午前中に審議しないで、”昼から議会”で理事者も議員も居眠りしている小樽市議会議員の報酬は、半分でも十分だということになる。審議の充実を図るためには、まず何よりも他都市並みに午前中から審議を始めるべきだ。
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