"はくぶつかんの5月のせっく" 伝統行事を体験!


0505sekku.jpg 恒例行事となった「はくぶつかんの5月のせっく」が、5月5日(日)10:30から、小樽市総合博物館(色内2)運河館で開催された。伝統行事に触れ、楽しんでもらいたいと毎年開かれている。
 折紙で作るかぶとやこいのぼり、静岡の伝統工芸籠編みで作るかざぐるまの工作体験コーナーを設置し、各30セットを用意。同館担当者による丁寧な指導を受け、作ったばかりのかさぐるまを回し楽しんだ。
 表千家によるお茶会では、その場で茶を立ててもらい、希望者は作法の説明を受けながら、自由なスタイルで抹茶と菓子を味わっていた。
 手際良く慣れたボランティアによる子ども達への着物の着付けを無料で提供。武者人形をバックに記念撮影できる催しも開かれ、男の子は恥ずかしがる子も多く洋服のままで、女の子は、ピンクや赤の晴れ着を着せてもらい、すまし顔で家族の撮影に応じたり、伝統行事に親しんでいた。同館ボランティアや友の会メンバー、実習中の大学生も参加して来館者の対応にあたった。
 会場には、今年新たに寄贈された5組の五月人形とともに、同館に収蔵の武者人形を5月1日から展示。新たな人形は、現在90歳になる人が子どもの頃に、四国に住む祖父母からもらった物で、30cmほどある弓を持った殿様と家来の人形のセットで、北海道の鎧兜が主流の五月人形のスタイルとは違い興味を引いていた。
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 端午の節句とは、5月に咲き始める菖蒲の節句とも呼ばれる。戦国時代ののぼりから発想し、武者人形を飾り、男の子の成長を祝うようになる。奇数月の、1月7日、3月3日、7月7日、9月9日も節句となり、節目に無事を祝った。各地では、菖蒲湯に入ったり、ちまきや柏餅を食べる風習もある。
 市内の小学2年生と年長の姉妹を持つ母親は、「初めて参加し、お茶や工作コーナーを順番に体験し、子ども達も熱心にかざぐるま作りに参加していた。親子で楽しんでいる」と話した。同館の五月人形は、6日(月)までの展示。
 総務省統計局では、5日5日の「子どもの日」にちなみ、平成25年4月1日現在の15歳未満人口は、1,649万人(男844万人・女804万人)で、32年連続の減少で、昨年より15万人減少し、過去最低であると発表した。