銭函に相次ぐ新工場・倉庫の建設 横浜冷凍と道ぎょれん


 石狩湾新港地域の小樽市域の銭函5丁目に、大規模な新工場や冷凍冷蔵倉庫の建設が相次いで明らかになっており、小樽市ではこれまでの企業誘致の成果だとして、諸手を挙げて歓迎している。
 銭函5丁目の工場集積地区に新たな冷凍冷蔵倉庫の建設を決めたのは、横浜冷凍株式会社(ヨコレイ)。さらに、北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)が、新工場を増設する。
 ヨコレイが銭函5丁目61-7に建設するのは、石狩第二物流センター(仮称)で、同社のHPでは新設のお知らせをアップし、その概要が明らかになった。建設される施設は、敷地面積18,000㎡、延床面積22,000㎡(鉄筋コンクリート造4階建)で、3つの温度帯の保管庫(冷凍・チルド・常温)を完備する。平成25年4月初旬に着工し、平成26年4月下旬の竣工を予定している。新設のお知らせ
 また、道ぎょれん傘下のぎょれん総合食品(本社・小樽市銭函)は、銭函5丁目60-1・60-2に工場の増築を決めている。新たに取得した敷地面積約6,600㎡に、延床面積約2,200㎡(鉄筋造一部2階建)の新工場を建設する。秋鮭フレークやいくら・数の子などの魚卵の加工製造施設で、着工は平成25年8月、竣工は平成26年1月の予定。
 中松市長は「この新たな施設の建設は、本市にとりまして、税収や雇用の確保、また、取引企業への経済波及効果、更には、新たな関連企業の集積が期待できるものと考えております。今後とも、市としては、新設に伴う固定資産税免除による初期投資の軽減や、建築関係の諸手続きなどが円滑に進むよう、最大限のサポートをしてまいりたいと考えております」とコメントした。
 新施設への投資額は、ヨコレイ、ぎょれん、2工場あわせて約50億円近くの巨額となるとみられ、市ではその経済波及効果を期待している。
 ヨコレイ石狩第二物流センター(仮称)新設のお知らせ
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