市議会第1回定例会 自民・共産が代表質問


0304council1.jpg 開会中の小樽市議会第1回定例会は、3月4日(月)13:00に本会議を開き、自民と共産の2会派の代表質問を行った。
 自由民主党・山田雅敏議員と共産党・小貫元議員が代表質問に立ち、新年度の予算編成や職員給与等、北海道新幹線、新・市民プールなどについて質問した。
 中松義治市長は、「国の15ヶ月予算に伴う本市の影響は、新年度の予算で事業を予定していた桜小学校の校舎等の大規模構造事業や勝納埠頭の岸壁付帯施設改修事業など約4億円の事業を前倒しし、平成24年度の補正予算として計上している。今回の前倒しにより平成24年度の事業費で桜小学校の事業を完成し、勝納埠頭事業は平成25年度で完了」と答弁。
 職員給与等については、「給与の独自削減により、基本給の抑制が図られ、9年間の長きに渡り職員に負担をかけていると認識している。地方公務員の給与費削減に伴う本市の地方交付税への影響額は積算していないが、地方交付税総額に本市の事情を考慮して、平成24年度決算見込よりも約7億8,500万円の減と積算した。
0304council2.jpg 今後の定年退職者数は、一般会計における定年退職予定者は、平成25年度31人、平成26年度41人、平成27年度37人となる。退職手当支給予定額は、平成25年度7億1,700万円、平成26年度8億9,900万円、平成27年度7億7,000万円であり、退職手当債の借り入れ予定額は、平成25年度2億5,400万円、平成26年度4億2,900万円、平成27年度2億9,300万円と見込んでいる。退職手当の支給水準の引き下げによる早期退職者は、本市では影響はない」と答弁した。
 北海道新幹線について天神駅に決まった経過については、「鉄道運輸機構によると、一般的に高速走行に対応できるカーブや地形地質など自然環境面、市街地への影響などを基本要件としてルートを設定し、その上で地形や地域への効果などを総合的に検討し決定されるとのこと。新幹線の開通により地域が分断されることのないようにルートが決定された。市街地のアクセスなどを考慮して最終的に天神地区に決定したと聞いている。駅の位置は、天神2丁目となる。今後基本計画を策定し、市民の皆さんや関係機関から意見を聞き、小樽らしい駅舎や在来線駅との交通網の整備などを含め、新幹線の効果を最大限に活かした町づくりに検討していきたい」と答弁。
 
0304council3.jpg 新、市民プール建設については、「東日本大震災が発生したことにより、防災対策が近々の課題となり、環境整備や公共施設の耐震化など市民生活の安全安心を守るための取り組みに優先的に対応していかなければならない他、夜間急病センターの建設、大型クルーズ客船に対応する港湾整備、旧日本郵船株式会社小樽支店の保存修理など早期に取り組まなければならない課題が発生し、計画作成時に想定できなかった新たな事業に対応していかなければならない。平成22年度以降、実質収支が黒字に転じているものの、前年度予算編成ではなんらかの財源対策を行わなければならない状況にある。今後の財政運営を考えた場合、限られた財源の中で選択と集中の視点に立って、事業の実施を判断しなければならないことから、新・市民プール建設事業においては、当面事業の着手を見送ることとした」と答弁した。