和服の着付けやお茶会 "はつくぶかんのひなまつり"


hinamatsuri2.jpg おたる雛めぐりに参加している小樽市総合博物館(色内2)運河館では、3月3日(日)のひな祭りに合わせて、「はくぶつかんのひまつり」を開催し、大勢の家族連れや団体客で賑わった。
 ボランティア20名の協力により、子ども達には和服の着付けをし、復元された商家の中での雛壇飾りと共に記念撮影ができ、次々と着付けを希望する子ども達が訪れ、対応に追われていた。
 同館が用意したピンクや赤い着物を着た女の子は、すまし顔で雛壇横に並び、父親や母親はカメラに収め、和やかな雰囲気となった。
hinamatsuri3.jpg 家族連れで来館し着付けを体験した村田凛ちゃん(4)は、「楽しかったけど、ちょっと恥ずかしかった」と話し、母親は、「初めて参加し、楽しいイベントだと思う」と満足していた。
 団体客には、同館学芸員が「ひなまつり」についての話や展示している雛壇飾りについて説明し、参加者は興味深く聞いていた。
 同館では、江戸末期の雛人形や明治末期の京都の紫宸殿(お公家のお屋敷)を想定して作られた御殿の中に飾れたもの、市民から寄贈された小樽で一番古い雛人形と思われる17世紀末の木製の幅5cn高さ4cmほどの五人囃子を展示。当時のひな祭りは、普段、女の子達が使っていた人形を出してご馳走を食べ祝う自由なものだった。昭和13年の「武運長久雛」は立ち雛の一種で、男雛には「出征」女雛には「国防」と書かれ、世相が現れている。昭和初期や昭和26年の豆雛など、興味深い雛人形を見ることができる。
hinamatsuri1.jpg また、表千家ではお茶会を開き、300人分を用意。会場を訪れた人々は、お菓子とお茶を味わいながら「ひなまつり」を楽しんでいた。
 担当の山本侑奈指導員は、「ひなまつりは、日本の伝統的な祭りのひとつ。着物を着る機会があまり無いので、子ども達が着物を着ておめかしし、写真を写し賑わってもらいたい」と話した。
 恒例となった「はくぶつかんのひなまつり」は、毎年約300人以上の人が訪れ、3月3日の桃の節句を楽しんでいる。