日銀金融資料館 屋根の雪下ろし実施


nitiginsnow2.jpg 日本銀行旧小樽支店金融資料館(色内1)では、地上から約15~20mの高さにある屋根に積もった雪下ろし作業が、2月25日(月)・26日(火)の2日間で行われた。
 この雪下ろし作業は、毎年1月から2月にかけて行われる小樽の冬の風物詩ともなっている。雪が少ない年は行われないこともあったが、昨年に続いて行われた。
 今季は、冬型の気圧配置の影響で、各地で記録的な大雪や真冬日が続き、小樽でも大雪に見舞われる日が多く、市民を悩ませている。
 今回の雪下ろし作業は、同館の建物の保護、周辺の住民や通行人の安全確保のために、屋根から出た雪庇(せっぴ)を取り除く作業を中心に実施された。雪庇は、建物の屋上や屋根から雪のかたまりが迫り出していて、落下の危険性がある。
nitiginsnow1.jpg 初日の月曜日は、同館休館日のため正面玄関側から、9:00から17:00まで警備員を含め7名で作業が進められた。作業員2名が高所作業車に乗り屋根付近まで接近し、電動ピックを使い、屋根から突き出て氷となった雪庇を削り落としていた。分厚い氷となった雪庇を、なかなか落とすことが出来ず作業は難航。警備員は「離れてください」と声をかけていたが、通行人は、上を見ながら興味深くしばらく立ち止まって眺める人もいた。
 作業関係者は、「今年は、雪が多く時間がかかりそうだ。寒さのため厚い氷が出来ている。これから暖気になると落ちて危険だ」と話していた。
 日本銀行旧小樽支店は、1912(明治45)年に完成。外壁のレンガの表面にモルタルを塗石造り風に作られ、東京駅を設計した辰野金吾や長野宇平治らが設計した。2002年、小樽市有形文化財に指定されている重厚な建物である。