旧丸井今井の"幽霊ビル"ようやく売買 高齢者住宅に変身か 


Ograndhotel.jpg 小樽市内の中心商店街の大規模商業施設として、デパート・ホテルなどが入居して小樽のランドマークの役割を果たしていた旧丸井今井ビル(稲穂1)が破綻してから8年。以後、3回の競売も成立せず、”幽霊ビル”としてその巨体を晒していたが、ようやく買い手が現れ、売買契約が成立したことから、2月22日(金)、中松義治小樽市長が「感謝しており、心から敬意を表する次第であります」と最大限の歓迎の意をコメントした。
 この巨大幽霊ビルを購入したのは、札幌市中央区に本社を置く株式会社日本レーベン(枝廣誠彦代表取締社長)。同社は、東証一部上場企業、株式会社メディカルシステムネットワークの100%子会社。事業内容は、医療機関・薬局の開業開局支援・経営コンサルタント、「医療」を目的とする不動産の所有、賃貸及び企画開発などをあげている。最近では、サービス付き高齢者向け住宅に力を入れている。
 同社の購入で、幽霊ビルが高齢者向け住宅に大変身する可能性が一挙に高まった。
 同地の市内の稲穂1丁目は、小樽一の商業地区として君臨してきた経緯があり、ここにきて高齢者向け住宅への道が急展開することについては、周辺の商店会からも首を傾ける向きが多い。
 周辺の商店主は「小樽の一等地の中心繁華街に介護老人施設を持って来る発想は、一体全体どこから来るのか。誰が考えたって、この場所には、市民や観光客が集まって来て、周辺の商店街も活気が出るのではないか。商工会議所会頭からは、真っ暗のままのビルよりマシだとの声が上がっていると聞くが、商工会議所が聞いてあきれるよ。市長も一緒にやっているのだからなおさら悪い。中松市長の後援会長が山本商工会議所会頭なのだから、どこから見ても出来レースではないのか。市民や商店を置き去りにして、会頭のビル清掃会社だけが儲ける図式が見え見えだ。反対運動でも何でもやらなくては、小樽の街がさらに沈没してしまうよ」と強い口調で語った。
 市や商工会議所主導の「中心市街地の再生に向けた取り組み」が、小樽の一等地を揺らすことになりそうだ。
 株式会社メディカルネットワークシステム
 株式会社日本レーベン
 サービス付き高齢者住宅ウィステリア
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