おたる案内人がガイド 雪あかりバックヤードツアー

 今年で5回目を迎える「雪あかりバックヤードツアー」が、3連休の2月9日(土)・10日(日)・11日(月・祝)の15:00と16:00の2回開催され、人気となっている。
 参加者は、ホテルヴィブラント小樽(色内1)に集合し、10人程が3班に分かれ、雪あかりの路のメイン会場の運河と手宮会場を1時間ほどかけて散策する。
 おたる案内人がボランティアガイドとなって、雪あかりの路にまつわる話を中心に解説。各コーナーのボランティアによるオブジェの手直しやロウソクの点灯作業の現場の様子を見たり、コース近隣の歴史ある建物について解説を聞く。
 終盤には、市立美術館(色内1)前で、スノーキャンドルの製作体験や、ワックスボールの製作工程を見学し、1時間位でツアー終了となる。
 今年は、初日に63人、2日目に77人が参加し、5日間で300人を目標としている。今回から、小樽観光大学校の全面協力により、事前にガイド研修会を行い、案内人も29名が登録、交替でガイドを務めた。
 2月11日(月・祝)1回目の15:00には、21名が参加。3班に分かれ、ヴィブラントオタルを出発。おたる案内人の長谷川聖一さんと中村忠夫さんがガイド役を務めた。運河では、はしけの写真を見せて解説し、地元のガラスとろうそくで運河に200個もの浮き玉キャンドルが灯されると説明した。小樽倉庫や手宮線での鉄道についても解説し、雪あかりでは、13万本のろうそくが灯され、韓国や中国など2,500人のボランティアに支えられていると話し、参加者は熱心に質問を交えながら聞いていた。
 スノーキャンドル体験では、4人の同スタッフが製作の補助にあたり、参加者はゴム手袋を着用し、バケツに雪を詰め、その中に穴を開けろうそくを灯し、スノーキャンドルを完成させた。夜には、ツアー参加者製作の60個ほどのキャンドルが灯され、後から自分で製作したスノーキャンドルを見に来る参加者もいる。雪あかりの路のもうひとつの楽しみ方を堪能し、参加者は満足した様子だった。
 市内60代の女性は「今まで仕事があったので、見る機会もなく参加できなかったが、今回初めて参加した。スノーキャンドルの作り方を覚えたので、孫と楽しみたい。家の前にろうそくを灯したり、近所のろうそくが消えていたら点けてあげたり楽しんでいる。ろうそくは、手に入りやすい値段だと思う」と話した。
 おたる案内人の岩崎迪さんは、「市立美術館市民ギャラリーでは、15回目を記念して雪あかりの路の足跡を展示している。ここへはツアーの途中でも立ち寄っている。雪あかりの歴史が分かる展示となりたくさんの方に見てもらいたい」と話した。
 バックヤードツアーは、雪あかり期間中に計5回開かれ、今後、16日(土)・17日(日)第1回を15:00、第2回を16:00に開催する。希望者は、開始時間の10分前にホテルヴィブラントオタルに集合。参加費無料。