消防出初式 消防職員・団員525名のパレード


dezomeshiki1.jpg 小樽市の消防職員・消防団525人が、1月6日(日)10:00から、−6℃の厳しい寒さの中、都通り商店街を力強く行進した。
 消防出初式は、毎年1月上旬に行われ、消防関係者の仕事始めの行事。柿崎隆幸消防長と島元隆男消防団長から、中松義治市長へ、消防本部138名と女性55名を含む消防団387名の参加人員が報告された。各小隊に分かれ、氷点下の凍える寒さの中、市民や商店主らに見守られ行進した。
 パレード終了後、10:30から、市民センターマリンホール(色内2)で、消防団員勤続表彰や、優良消防職員・団員表彰が行われた。
 中松市長は、「消防職員、消防団員の皆さんには、様々な災害から地域住民の生命と財産を守るため、日々献身的に取り組み心から感謝する。また、表彰を受けた方々は、長年に渡り防火・防災、予防啓発活動に積極的に取り組み、その功績が高く評価された。ここに改めて敬意を表する。
 今後、防災体制の強化や拡充、さらに近年の災害事情に即した消防体制の確立が重要な課題となる。地域の事情に精通し、郷土愛護の精神を持つ消防職員・団員の皆さんの結束の下、消防活動の充実が期待される。消防防災活動の中核として、消防のさらなる飛躍のためより一層精進を賜りたい」 と述べた。
dezomeshiki2.jpg 柿崎消防長は 「道内においては、吹雪と強風で送電線が崩壊し、登別市をはじめ広い地域で停電となり、住民が数日間避難するなど、自然災害が影響し、消防体制の充実強化、防火対象物の安全対策、地域の防災力向上など、積極的な推進が求められている。
 本市における昨年の火災発生件数は、一昨年の67件と比べ20件減少。そのうち建物火災は2件減少の30件。火災による死者は2件、負傷者は3名。一昨年と比べ、死者が1名増加したが、負傷者が3名減少している。火災原因は、放火や放火の疑いが例年同様多い。今後ともきめ細やかな防火啓発に努めたい。
 一方、救急出動件数は昨年より153件多い6,044件で、多くの要請に対応している。近年、地震や豪雨による自然災害のほか、建築物の高層化などにより複雑化し、地域住民の要望に応えるよう全力で取り組んでいかなければならない。消防団120周年、自治体消防65周年のという長い歴史を培い、今後、火災や災害がない安全で安心できる町づくりに精進してもらいたい」と訓示を述べた。