坂牛邸で遊ぶ X'mas Present展 3連休に開催中


sakaushiXmas.jpg 真っ白な雪に包まれた歴史的建造物の坂牛邸(入船5)で、「坂牛邸で遊ぶ X’mas Present展」が、12月22日(土)から24日(月)の3日間、11:00から17:00まで開催中だ。
 切り絵イラスト・クラフトの田中眞理さんと、ガラス絵・版画・ピアスの佐藤千穂さんの2人の作品を展示。中庭と建物周辺では、創作舞踏が開かれている。3連休にクリスマスを祝う会として開催された。
 田中眞理さんは、小樽出身で小樽在住。ポスターデザインの仕事をしており、鳥や恐竜、魚など生き物をモチーフにした切り絵や、ひな祭りや端午の節句、クリスマスや正月の様子をリアルに作り上げたミニチュアを出展している。
 八角形の応接室には、鳥や魚をモチーフにした個性ある切り絵やリアルに描いた昆虫画を展示。テーブルには、今回の展示会のタイトルに合わせた、猫がプレゼントを持った作品が並べられている。昆虫画は、1mm以下の小さな虫をデジタル顕微鏡でパーツに分けて写し、リアルに書き上げた作品。昆虫の節の数や肉眼では分からない繊細な部分まで書き上げている。

 佐藤千穂さんは、小樽出身で札幌在住。日本とスペインを行き来している。ガラス絵・版画・ピアスを展示。ガラス絵を中庭に設置し、自らも舞踏に出演している。
 15:30から中庭で、佐藤さんを含む4人による創作舞踏を開催。降り積もる雪をステージに、鈴の音が聞こえる中、真っ白なストールを纏い踊る姿は、感謝や喜びを表現しており、来館者を魅了していた。
 佐藤さんは「小樽に残されている暮らしがあった場所で、遊ばせてもらい、皆さんが来て楽しんでもらいたい。田中さんは「普段会えない人と会い、喜んでくれて何より」と話していた。
 市内から訪れた女性は、「踊りは幻想的で綺麗だった。ガラス絵の作品が映えていた。作品は色使いが綺麗だった」と感想を話した。踊りを終えたメンバーは、「気持ち良く踊れた」と、充実した様子だった。

 坂牛邸は、昭和2年に建築家・田上義也氏により設計され、坂牛直太郎の邸宅として建築。周囲の自然と調和した洋風の建物。1階の八角形の応接間が特徴的。平成23年5月、小樽市指定歴史的建造物に指定されている。NPO小樽ワークス(遠藤謙一良代表)は、新たなコミュニティの場を創造することを目的として、同邸の保存・再生・活用を図りながら、歴史的建造物の活性化させる為の活動を行っている。写真展、人形展など、今年度は5つのイベントを開催している。
 NPO小樽ワークスHP
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