マジプロ2012最終発表会 各活動成果を報告


majipro2012last1.jpg 小樽商大生が小樽の活性化について本気で考えるプロジェクト(通称マジプロ)の最終発表会が、12月11日(火)15:00から、小樽商科大学(緑3)大学会館多目的ホールで開かれた。同大学の正課科目「地域連携キャリア開発」の履修生70名、大学生20名、一般市民10名が参加した。
 マジプロは、地域と大学の協働によって進められ、学生が主役となった地域活性プロジェクト、地域連携インターンシップ。小樽の活性化という共通のねらいを持った複数の課題に対して、地元企業や団体との連携を深め、学生の実践力を高めることを目的とし、今年5期目となる。今年度は、12の課題に70名の履修者が、14チームに分かれて、プロジェクトに取り組んだ。
 課題には「小樽、後志の地産地消の推進」や「デザインを生かしたソーシャルビジネスモデルの提案」、「観光情報コンテンツの制作と活用」、「現代的なリズムのダンスの創作と普及」などがあった。
 同大学商学部社会情報科大津晶准教授は、「平成20年に同プロジェクトが発足し1年目は、取り組みが珍しく、ニュースに取り上げられ注目され、良いスタートが切れた。5年目は、その成果をベースに、維持発展拡大し、どんな取り組みができるがディスカッションしてもらい、次に繋げてもらいたい。4年間は20〜30名の学生が、今年は70名と増え、マジプロが進化し、ボリュームが拡大した。フェイスブックの活用により、活動のプロセスを広く発信できた」と話した。
majipro2012last2.jpg 会場では、A〜Dの4つのブースに分れ、14チームが30分以内に、取り組み内容、成果、今後について発表し、参加者との活発なディスカッションが繰り広げられた。
 デジタルサイネージを活用した地域情報発信チームでは、同大生が立ち上げた株式会社SEA-NA(シーナ)のメンバー全員が参加し、報告を行なった。
 株式会社NSニッセイ(新光5)の件についての報告では「昆布巻きの作り方を動画にし、働く人へインタビューをしたり、市民に試食してもらい感想を聞いた。JR小樽駅内にある駅なかマート『タルシェ』・商大生協・運河プラザに、デジタルサイネージを設置。『タルシェ』に昆布巻きを置いてもらうことになり、12月5日納品のため、市民からの評価は確認できていないが、NSニッセイからは『同社の魅力が伝えられた』と評価を受けた。認知度を上げることが今後の課題。活用方法を考え、後輩へ繋げたい。今後、商大くんとコラボし、ゼミや部活動などの記事を情報発信したい」と話した。
 小樽・後志の地産地消の推進では、3チームに分れ13名が取り組んだ。その内の1人が、「鮨処『熊の』」社長の協力を得て、地域の産物を使用した簡単なメニューの開発に取り組んでいた。知名度の低い産物・食材の良さ、外食文化や働く母親・高齢者の増加などを念頭に、地域の産物を使用した簡単なメニューの開発に取り組んだ。地域の人が協力的だったが、スーパーへもっと小樽産を働きかける必要があると感じ、レシピを設置をお願いし、協力店の『熊の』には開発したものをメニューに追加してもらった。発表当日は、赤井川産のかぼちゃや祝津産のホタテを使用した簡単調理を実演し、発表した。試食した参加者からは、「手軽に入る食材を使い、簡単にできるメニューで良い」との意見があった。
 地獄坂工房(同大の商品開発サークル)部員3名は、健康食品の開発と販売について発表。田中酒造の梅酒に使用した梅を再利用し、梅味噌を考案。商品化を試みたが、商品案に留まった。「マジプロは1年間なので、次に繋げなければ地域の活性化に繋がらないと思う。1年間では結果が出ない」と残念そうだった。
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