食品中の放射性物質検査機器の説明会 市保健所


radioactivitytest1.jpg 小樽市保健所(富岡1)では、「食品中の放射性物質検査機器の説明会」を11月21日 (水)14:30から1時間程、同所1階理化学検査室で行われ、市役所職員、議員、見学希望の市民6名と報道関係者が参加した。
 福島第1原発事故以降、放射性物質に汚染された食品に対する不安が広がり、市民が安心して生活できるよう、11月1日(木)より食品の放射性物質検査を開始した。
 10月中旬に消費者庁の国民生活センターから無償で貸与された、高さ55cm・直径25cmのスウェーデン製のヨウ化ナトリウムシンチレーション検出器ガンマ線スペクトロメーター(ガンマデータ・インストゥルメント社製GDM-12)を使用しての放射性セシウムの簡易検査。市内在住者を対象に、11月1日(木)から受付を開始した。11月21日現在では、一般市民から米と柿の2件と学校給食から大根1件の検査依頼があったのみ。
radioactivitytest2.jpg 検査対象物は、17都県(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨、長野、静岡)で生産された野菜、果物等の生鮮食品。北海道産は除き、検査料は無料。申し込み方法は、電話又は、来所して事前に申し込む。1人1品目が原則。検査には、検体として可食部1.5kg程度が必要。非流通品は、生産地、生産者が分るもの。流通食品は、生産地、購入日、購入店名、購入店住所が分るものに限る。レシートを持参する。検査結果については、申し込み本人に知らせ、個人情報を除き、小樽市のホームページ上で公表。
 説明会では、デモンストレーション用に大根1.5kgを用意。葉とひげを取り細かく切り、1kgをすり下ろし、ビーカーへ移して検査へ。残り500gの大根は冷蔵庫に保管した。装置の立ち上げ60分。校正2分、バックグランド測定2時間30分、サンプル測定に50分。結果と1つのサンプル検査に4時間22分を要する(2品目は、サンプル測定から行う)。基準値よりも確実に低いかどうかを判断する簡易検査となっている。20ベクレル/㎏以下だと「ND(不検出)」と表示され、測定値がスクリーニングレベル(新基準値:100Bq/㎏の1/2)以上の場合、国民生活センターで精密検査をする。この場合、冷蔵庫に保管している500gを送る。radioactivitytest3.jpg
 放射性セシウムの基準値は、飲料水:10ベクレル/㎏、牛乳:50ベクレル/㎏、一般食品:100ベクレル/㎏、乳児用食品:50ベクレル/㎏となっている。
 参加した市民のひとりは、「加工品など、例えばパンに使われている小麦粉などについて調べてもらいたい。小樽周辺のキノコも調べてもらいたい。もっと、身近な普段使われているものを測定してもらいたい」と話した。
 問合せ:0134-22-3118 小樽市保健所生活衛生課・食品衛生担当、平日8:50~17:20