"大人の学校" 栄養の話と野菜たっぷりクッキング


otonakitchen1.jpg 小樽市立色内小学校(稲穂5・安井能彦校長)のPTAが主催する第2回「大人の学校」で、「かんたん!野菜たっぷりクッキング」と題した料理教室が、10月24日(水)18:30から、同校3階家庭科室で開かれ、24名が参加した。
 同校では、3年前からPTAが中心となり「大人の教室」を立ち上げ、「大人の学び」を通じて親睦を深め、大人が学ぶ姿を子ども達に見せることを目的としている。4月に入校を募り、現在22名が登録。開催場所に余裕があれば、他校からの参加も募る。多い年では、年5回開催し、今年は3回を予定し、第1回目は、6月に「こどもに本を読ませたい悩める大人に!」と題して、子どもの本や文化の紹介。書評などで活躍する赤木かん子さんを講師に迎えて開かれ、50名が集まった。
 24日の講師は、小樽市在住で、NPO法人日本食育協会上級食育指導士の合川有里さん。同校でも夏休みに「子どもの居場所作り」の中で、子ども達へ食育とクッキング指導の講師として参加している。主婦仲間と小樽食育の会を開き、味噌作りや料理教室を不定期で開催。地域での食育実践活動を自ら行い、食育の第一線の担い手となっている。
 本日のメニューは、簡単蒸し野菜と簡単即席漬けに、具沢山味噌汁。味噌汁は、時間の関係上あらかじめ作っておいた。まず、即席漬けを作った後、五大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)について、詳しく解説があった。
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 「たんぱく質は、1日に女性60g、男性70g、成長期や妊婦は+20gを摂る。動物性と植物性があり、1:1の割合で摂取。肉200gのうち、20gのたんぱく質が摂れる。植物性は、大豆に多く含まれ、木綿豆腐1丁で20g。主に植物性たんぱく質を意識して食べること。動物性は、脂質がついてくるので、摂り過ぎないこと。脂質も、動物性と植物性があり、1:2で摂る。動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く、魚類は不飽和脂肪酸を多く含む。ゴマ油、シソ油は酸化させないよう加熱しないで摂る。
 炭水化物(糖質)は、ご飯・イモ類。砂糖を摂り過ぎないこと。おやつにはイモとお茶を、朝食にはご飯がおススメ。砂糖は、血糖を急に上げ、急に下げ、麻薬のようにもっと欲しくなり、カルシウム泥棒と言われる。たんぱく質・脂質・炭水化物をしっかり消化吸収するために、ミネラル・ビタミンがある。厚生労働省では、野菜を1日に350g摂ることを勧めている。ストレスは、ミネラル・ビタミンを減らす。ビタミンCを意識して摂るようにする。野菜を沢山摂り、ビタミン、ミネラルがエネルギーを燃やし、抗酸化物質が体の老化を防ぐ。意識して沢山の野菜を食べるよう、子ども達にも聞かせてあげてください」と締めくくった。
 2つ目のメニュー「簡単蒸し野菜」を作り、参加者全員で試食した。
同校PTA・白石陽子さんは「すごく勉強になり、講師の話も楽しく、家族のため自分のために愛情を込めて料理を頑張りたいと思う。楽しく参加できた」と満足した様子だった。