「全道高文連・新聞研究大会」 小樽市で開催10/3~5


hsnewspaper1.jpg 第56回全道高等学校新聞研究大会が、10月3日(水)から5日(金)まで、小樽市民会館(花園5)と小樽市公会堂(花園5)で開かれている。主催は北海道高等学校文化連盟・北海道教育委員会。
 参加校59校、参加生徒360名、顧問教員79名が集まり、後志支部からは、小樽潮陵高等学校と小樽桜陽高等学校の2校が参加している。「明日をみつめるー科学・芸術・自然」をテーマに開催、小樽潮陵高等学校が当番校となった。
 初日3日(水)は、12:55に開会式が行われ、北海道高等学校文化連盟・北明邦雄副会長(北海高等学校長)は、「3日間を通して多くの人が集まり、新聞製作に携わる仲間が一堂に会する。視野を広め、議論を重ね、仲間と交流し、明日の糧にする貴重な大会。コンクールも兼ねている。文化活動を通して、生徒が調べたり表現する力を鍛え豊かにし情操を育む。実り多い研修と交流の場となるよう願っている」と挨拶した。
 潮陵高等学校3年の松田貴之大会実行委員長は、「各地から集まり、新聞部員で作る今までにない新しい全道大会にしよう。今年のテーマは、昨年の旭川での全道大会で、1人ずつのアンケートから考えたもの。多くの人々の繋がりに支えられ、新聞を通して出会い、かけがえのないものをこれからの人生の糧にする全道大会で、新しい繋がりが待っている。分科会では、学校新聞をより良いものにしてもらいたい」と話した。
hsnewspaper2.jpg その後、講演会が開かれ、「極地の自然と人々の生活」と題して、北見工業大学大学院・日下稜氏が講師を務めた。日下氏は、瀬棚町出身で、小樽潮陵高等学校卒業。現在北見工業大学大学院で雪氷学を専攻している。グリーンランドのイヌイットの暮らしと環境について話し、「白夜が4ヶ月あり、極夜が3ヶ月ある、冬の気温は、−40℃になることもある。産業は漁業で甘エビを獲っている。今後アルミニウムの製錬工業が期待される。シロクマが頻繁に出没している」と話し、アラスカ・シベリアなどの氷河が後退している話や北海道の雪の結晶が綺麗なこと、第52次南極地域観測隊員としての経験も語り、「自然と接し、後悔しない人生を送りたい。綺麗な景色を見て、人の優しさを感じる。皆さんも後悔しない人生を送ってください」と話した。
 彫刻家・鈴木吾郎氏による「感動の力と生きること」、東京大学助教坂本大助氏の「情報科学の視点から明日を考える」も行なわれた。
 2日目は、「高校生新聞の役割と可能性を考える」、「よりよい新聞をどう作るか~取材のノウハウを学ぶ」など、9つの分科会が開かれる。
 3日目は、コンクールの結果発表と表彰式が行われる予定。写植部門10校、手書き・ワープロ部門39校がコンクールに参加している。後志支部では、小樽潮陵高校のみの参加。昨年度の総合賞は、写植部門では、帯広柏葉高校・札幌啓成高校・北海高校。手書き・ワープロ部門では、旭川工業高校・札幌開成高校・士別翔雲高校・名寄高校・富良野高校が受賞している。