市立看護学院で学院祭 地域住民と交流


 市立小樽病院高等看護学院(東雲町9)では、9月22日(土)の秋分の日に「第43回樽看祭」を開催した。バザーや体育館でのステージ発表や食事、看護技術体験などを催し、多くの地域住民や卒業生、家族らが足を運び楽しんでいた。
 同学院は、1968(昭和43)年に市立小樽病院(若松1)内に設置された。旧堺小学校に移転して5年目となる。1年から3年生までの94名が、看護師として必要な知識と技術を学んでいる。その合間をぬって、2年生が中心となり、学院祭の準備を進めてきた。
 テーマは、人との触れ合い出会いを大切に、より良い学院祭を作り上げようと「明るい未来に向って手をつなごう」としている。
 同学院体育館では、11:00から食券を販売し、カレーライス250円・80食、豚汁200円・90食などを用意。今年初のミニホットケーキ150円も人気となり、食事を楽しむ多くの人で賑わっていた。

 2階を会場としたバザーは、四ツ葉学園と和光学園による手作りガラス製品、籐細工、縫製品が並んでいた。担当の学生は「小物作りが好きなので、参考にしたい」と話していた。
 3階では、学生バザーと就労継続支援B型事業所「ステップアップおたる」(長橋2)が、採りたての野菜を販売。ピーマン350g・100円、プッチーニかぼちゃ・50円やじゃがいもを販売した。毎週火曜日と金曜日、市内桃内の畑で作業をしており、木工品や箸、手芸品、クラフトなども販売。同事業所生活支援員の堀籠大輔さんは「街中でのバザーがメインだったが、看護学院の若い学生達とふれあい刺激になっていると思う。利用者も販売の手伝いをしたり、学院祭を楽しみながら参加している」と話していた。
 昨年好評だった「もちつき大会」を、11:45から12:45に体育館で開催。地域住民の協力で5kgの餅をついた。来場者ももちつきが体験できるとあって、長蛇の列となった。つきたての餅を学院生が一口大に丸め、あんこ・きなこ・砂糖醤油に付け振舞われた。もちつき担当の原田健太さんは「つき方を夏休みに1度練習をした。もちつきは大変だった。地域の方々と一緒にお祭りを開くことができて嬉しい。愛されてこその学校だと思う。浸透してきたと実感した」と話した。
 午後には、有志合唱発表や歌やダンスを披露し、会場を盛り上げていた。