鉄道ファン小樽駅に集合 SLニセコ号運行開始


 今年もSLニセコ号の運行の季節となり、9月15日(土)9:45から、JR小樽駅(稲穂2)4番ホームで出発式が行われ、多くの鉄道ファンや各停車駅の市長・町長らが出席した。
 8:31に札幌駅を出発したSLニセコ号は、小樽駅までディーゼル機関車に引かれ、客車4両、乗員5名と乗客約200名を乗せて、9:17に小樽駅に到着。潮太鼓保存会による歓迎の太鼓演奏が流れる中、多くの人が出迎えた。ホームで待っていたSLファンが、しきりにカメラのシャッターを押していた。
 SLニセコ号の運行は、今年で12年目を迎えた。11月4日(日)までの土・日・祝日の18日間、札幌〜蘭越間を運行する。毎年3,500〜4,000人が乗車し、乗客の数は年々増加している。車内には、ダルマストーブを設置。カフェカー内では、SLオリジナルグッズや沿線名物スイーツ、ワイン等を販売している。

 出発式で、SLニセコ号運行推進協議会・福島世ニ会長(倶知安町長)は「行楽シーズンが来て、SLファンは待ち通しかったと思う。浪漫溢れる裕次郎ホームで、太鼓の音で迎えられ、出発式ができ嬉しく思う。各地の特産品、スイーツを揃え用意している。羊諦山やニセコを見ながら、SLの旅を楽しんでもらいたい」と挨拶した。その後、小樽駅長、各停車駅の市長、町長らによるテープカットを行い、9:58に汽笛を鳴らし、黒煙を上げて出発。倶知安までは指定席で、蘭越までは自由席となり、12:27に到着する。
 横須賀から来た40代の乗客は「連休で旅をして、たまたま札幌駅でSLに乗った。倶知安まで行こうと思う。客車内が変わったと聞いた。楽しみたい」と話していた。
 ホームでSLを見ていた親子は「息子はSLをDVDでしか見たことがないので喜んでいた。アイアンホース号に乗った経験があるが、SLニセコ号の迫力に驚いた様子だった」と話した。
 SLニセコ号