大林・阿部共同企業体が落札 新市立病院建築工事


 小樽市役所(中松義治市長)の新市立病院建築主体工事の入札で、市病院局は、8月28日(火)9:00、大林・阿部共同企業体が落札したと発表し、その結果をHPに掲載した。
 病院局は、24日の入札結果を受け、27日(月)16:30から、総合評価審査委員会を開き、技術提案書の内容審査を行い、評価点を算定した。総合評価落札方式で、価格以外の4評価項目を点数で評価して、順位を決定した。
 この結果、価格で二番札だった45億3,900万円の大林組・阿部建設(小樽)の共同企業体が、順位1番となり、落札者となった。
 新病院建築入札では、過去2度の中止に追い込まれ、満身創痍で、やっと3度目の正直を果した。これから2年間の工事が始まり、工事完了期限は平成26年9月10日。
  並木昭義病院局長は「ようやくここまでこれてうれしい。まだ来週に設備4工事の入札があるが、私としては、2つの病院を統合新築し、ヘリポートや放射線治療にも対応しているので、小樽後志地域の中心病院として医療を担っていくことが大切だと考えている。これから、医療技術をもつ若手・中堅の良い医師を集めて、2次医療を完結することを担っていく。職員の気持ちも変わってくるので、一丸となって、市民のために機能面を充実させていき、最近の医療の進化に対応していきたい」と話した。
 今回の入札結果の公表で、市の調査基準価格が、45億3,896万1,000円だったことが初めて示されたが、入札で価格の最も低い一番札の大成建設の45億3,896万2,000円は、基準価格をわずか1,000円を上回るだけだったことが明らかになった。わずか1,000円しか差がないということは、基準価格を下回れば、失格となることを考えれば、神技に近い離れ業と言えるものだ。
 今回の大型工事入札では、入札者名のみならず、基準価格の情報も流れ出たのではないかと推測させる不透明感が、限りなく漂っている。
 
 条件付一般競争入札(総合評価落札方式)の結果