「小樽あんかけ焼きそばを作ってみよう!!〜プロから学ぶ技で、小樽の食材をおいしく食べよう!〜」が、8月2日(木)10:30から、小樽市総合福祉センター(富岡1)3階調理室で開かれた。主催は小樽市保健所健康増進課。
講師に、市内中華料理店「桂苑」の澤田初店主(小樽あんかけ焼きそばPR委員会副会長)を迎え、プロの技を身近に学ぶ機会となり、定員を上回る16組38人が参加し、キャンセル待ちが出るほどの人気となった。
小樽市保健所では、小樽市の特性を活かし、市民が「食べる」を通じて、生涯にわたり健康で豊かな生活を送れることを基本目標に、昨年2月に「小樽市食育推進計画」を作成した。食に関心を持ってもらおうと、昨年のプロから学ぶ食育講座では「手打ちうどん」を体験し、今年は、小樽で人気の「あんかけ焼きそば」を、食育の一環として紹介した。
初めに、澤田氏が、桂苑のレシピそのままの「あんかけ焼きそば」を実演した。プロの技を学ぼうと参加者は説明を真剣に聞いていた。
まずは、食材を切り、麺をゆでる。麺は桂苑と同じものが用意された。通常の麺より硬めでこしが強いため、2分半ゆでる。市販の麺は、1分半で良い。鍋底に麺がつかないようにほぐし、3割程度芯が残っている感覚でゆで、ゆであがった麺にラードをからめる。水分を飛ばしてから焼く。麺を焼くフライパンは、しっかりと焼き、ラードを入れ戻す(かえし油)と、麺が鍋につきにくくなる。好みで麺の焼き具合を調整する。まず肉を炒めて美味しさを閉じ込め、その他の具材を入れ炒め、スープ、酒、醤油、砂糖、化学調味料、カキ油を入れる。最後に水溶き片栗粉を入れてとろみをつける。火を止め、仕上げに香りづけのゴマ油をかけて完成。その後、参加者は、8グループに分かれ、澤田氏や栄養士のアドバイスを受けながら調理に取り掛かった。
澤田氏は「このような企画は初めてだが楽しい。今回は、桂苑の味を覚え、作ってみようと多くの人が集まり、熱心に作ってくれて嬉しく思う。今後も継続してやっていきたい。自分も勉強になる」と話した。
小学校3年生の阿部友翼君は「きれいに出来たと思う。普段からステーキやポテトサラダを作ったりしている。お店と同じ味ができ楽しかった」、母は「息子は料理が好きで興味があり、その都度教えている」と話した。
参加者は、完成させたあんかけ焼きそばを試食し、その後、健康増進課・斉藤由紀主査が「食育について」の講話をし、14:00に終了した。