「スノークルーズオーンズ」を譲渡 新会社が11/11に再開オープン


onze.jpg 小樽市春香町にある「スノークルーズオーンズ」が、5月9日にHPで「スキー場閉場のお知らせ」をアップし、営業停止(閉場)することを明らかにしていたが、新たに業務を引き継ぐ新運営会社が名乗りを上げ、今年の11月11日のオープンを目指し始動したことが、7月31日(火)に開いた記者会見で明らかになった。
 同スキー場は、フランス語の「オーンズ(ONZE:11)」の名を付け、人工造雪機でゲレンデを作り、毎年11月11日に北海道で最初にオープンすることで知られる。
 スキー場としての再建を条件に業務を引き継ぐこととなったのは、「株式会社マックアース(一ノ本達巳代表取締役社長・本社:兵庫県養父市)」で、資本金2,000万円、1985年11月に設立し、スノーリゾート事業、ホテル野外事業、旅行事業、外食事業などを行っている。全国にスキー場を18ヶ所持ち、オーンズは19番目となり、国内で一番多く所有する。北海道には初進出となる。株式会社マックアースHP
 記者会見には、スノークルーズオーンズ佐藤芳暢支配人、株式会社マックアース・一ノ本代表取締役社長を含め4名が立ち会った。
 今年度のオープンに向け、8月上旬頃、新運営会社「マックアースリゾート北海道(仮称)」を設立する。一ノ本代表取締役社長は「オーンズを無くしてはいけないと思い、譲渡を私どもから申し入れた。7月上旬に譲渡契約を済ませている。運営しやすいように、手を尽くしてもらい感謝している。スキー場は、地域の上でしか作れない。土地を預かる責任があり、地域の皆さんと一体となり、貢献したい。入場者も減り、厳しい中で、スキー、スノボーを愛するひとりでも多くの方々に利用をお願いしたい」と話した。
 18ものスキー場を持つ同社では、ノウハウやメンテナンスなどが、安いオペレーションで可能としており、良いものを取り入れ、以前の5万人の来場者を初年度から110%目標の5万5千人を見込むという。
 スキースクールを従来通りに置き、今までのスタッフも継続するが、個々の意志に任せる。季節雇用者も従来通り雇用したいとしている。
 人工造雪機(ICS: ice carsh system)で営業を開始するスキー場が広島にあり、オーンズの5倍の造雪の経験があり、オーンズの造雪には問題ないとし、11月11日にオープンすることや夜11時までの営業は、オーンズの役目であり必須だと考えているとした。
 「道内で一番最初に営業するスキー場、市内、札幌からも近く、スキーをしようと直ぐに行ける。1万6千人の署名からもスキー場としての役割を果たしていると思う。手を広げるという感覚は無く、力を合わせると乗り切れることも多い。仲間を増やす感覚で、これからも一緒にできる所があれば行いたい」と話している。
 小樽市にある名物スキー場が、閉鎖から一転して再開することになったのは、市内や札幌近郊のスキーヤーや従業員にとっても朗報で、今年の11月11日のオープンに期待がかかっている。
 関連記事
 スノークルーズオーンズHP
 株式会社マックアースHP