夏祭り日和の3日間 潮まつり大盛況


 27日(金)から3日間の日程で開幕した「第46回おたる潮まつり」。最終日の29日(日)は、最高気温も25.6℃と北海道の夏らしいお祭り日和となった。
 陸では神輿渡御、海上では潮わたり、空には大輪の花火が咲き乱れ、夏の小樽を彩り、祭りのフィナーレを飾った。
 神輿渡御は、全道各地から約1,000人の担ぎ手たちが一堂に集結し、6基の神輿を担いだ。スタート地点の花銀商店街からサンモール一番街、中央通り、中央ステージまでの約1.7kmを練り歩き、中心商店街に「セイヤッ」、「エッサ」の威勢良い掛け声を響かせた。
 中央ステージの宮入りでは、担ぎ手たちが、6基の神輿を上下左右に大きく揺らし、会場は熱気に包まれた。ステージ付近を囲んだ市民や観光客たちは、この力強く迫力ある宮入りに歓声を上げ、ステージ上では、斎田委員長や中松市長、ミス小樽が迫力ある宮入りを見守っていた。斎田委員長は「神輿は”祭りの華”。全道から集まり盛り上げてくれてありがとう。来年も続け、元気に盛りあげてもらいたい」と挨拶した。各神輿の代表がステージに上がり、1人ずつ紹介され、威勢の良い担ぎ手たちから拍手が沸き起こっていた。

 「潮わたり」は、祭り開催のテーマ”海への感謝と、郷土小樽の発展を全市民をあげて祈念する”を踏まえて行われた。高島や祝津の漁師たちの漁船10隻が参加。約150人の市民や観光客が、観光船や屋形船に乗船し、第3号ふ頭基部の観光船乗り場から小樽港内を一巡りした。
大漁旗を大きくなびかせる漁船のパレードを見ながら、45分間の乗船を楽しんだ。潮風を受け、絶好の祭り日和となった海上からの景色や、船の間近まで飛び交い、手渡しで餌を食べるカモメに、乗客は喜んでいた。小樽市立桜小学校3年生の室谷凪音さんは「初めて潮わたりで船に乗った。カモメに餌をあげて楽しかった。船のパレードは凄かった」と感想を話した。
 祭りのフィナーレである花火大会は、早打ち、スターマインなど約1,500発の花火が打ち上げられた。大輪の華が夜空に咲き乱れ、会場に集まった市民や観光客たちから、大きな拍手と歓声が広がった。

 この日、中央ステージでは、第5回うちわコンテストと第21回潮ねりこみコンテストの表彰式が行われた。潮うちわデザインコンテスト入賞作品
 潮ねりこみ優勝は、小樽美容協会と小樽歯科衛生士専門学校が選ばれ、2年ぶりのダブル優勝となった。小樽美容協会は2年連続となり、小樽歯科衛生士専門学校は、3年連続特別賞だったが、念願かなって初優勝を果たした。特別賞は朝里ファミリアほか4チーム、市民賞にはstudio♪FLASHが選ばれた。第21回潮ねりこみコンテスト結果発表
 今年の潮まつりは、連日好天に恵まれた。気温も高めに経過し、夏祭りに相応しい天気となった。2日目の潮ねりこみスタート時には、32℃の最高気温となり、踊り手も見物客にも厳しい暑さとなったが、ねりこみコース沿道には、多くの見物客が囲み熱気に包まれた。今年から地方合同庁舎前の多目的広場に出店を集結し、大勢の市民が押し寄せ大賑わいとなった。
 「どんどこさぶ〜ん」の潮まつり3日間は、小樽最大の夏祭りらしい盛り上がりを見せ、盛況のうちに幕を閉じた。