七夕に聖ヶ丘へ行こう 第2弾『小樽から見える山々』


hijirigaoka07071.jpg 学校法人共育の森学園(旧小樽女子短大校舎・入船4)では、学園内の図書館の第1土曜日の開館に合わせ、多くの市民が足を運べるように、「聖ヶ丘へ行こう」を企画した。6月に第1弾が開催され、7月7日(土)の七夕に第2弾が開催された。
 角江嘉昭氏(元夕張工業高校山岳部顧問)が講師となり、「小樽から見える山々」と題して開かれ、20名が参加した。主催は、学校法人共育の森学園「聖ヶ丘」実行委員会。
 角江氏は、夕張工業高校や小樽工業高校に勤務し、高校時代から山岳部に所属していた。現在、小樽勤労者山岳会に所属している。夕張は、山と丘陵に囲まれた地形のため、他から見ることも他を見ることもできない町であるが、公宅に住んでいる時、家が崖の渕にあり、石狩平野や石狩湾、小樽赤岩山、積丹、余別岳など抜群の眺望だった。18年前に小樽へ来て、数々の山が見えることを知った。赤外線フィルムで撮影した靄がなく鮮明な山々の写真が、スクリーンに映され、解説資料としても配布された。
hijirigaoka07073.jpg 「小樽市内の展望台は、手宮緑化植物園、祝津パノラマ展望台、日和山灯台、下赤岩山、旭展望台などがあり、石狩湾越しに、雄冬、暑寒別、樺戸の山々が見える。良く見える日は、1年に3~4回程で、山々に雪が残る春先の晴天より、曇った日で靄が無く空気の乾いた見通しの良い日。標高70~80mの場所でも見ることができる。7~8倍の双眼鏡で眺めるとかなりの山々を見ることができる。旭展望台と祝津パノラマ展望台は、大雪山と十勝連峰、夕張岳、芦別岳を望むことができる。ノイシュロスから遊歩道を上り、下赤岩のテーブル岩では、札幌の街を頭越しに、日高山脈を望め、石狩湾が湖のように見える。おすすめの展望台」と話した。
 「山座同定」と言い、地図とコンパスで、実際に見えている山の山名を特定する方法や灯台に関しての光到達距離を応用して、理論上どこまでの距離の山を見ることができるか、下赤岩山279mから標高1700mの山を見るとすると、理論上230km離れた山を見ることが可能と説明した。
hijirigaoka07072.jpg 講演終了後、園内屋上へ移動し、聖ヶ丘から見える市内の街並みや海の景色を楽しんだ。あいにくの雲で、連峰は全く見ることが出来なかったが、聖ヶ丘からの眺望を体験した。
 市内在住の青木さんは「小樽から遠いと思っていた山々が見えると知り感激した。距離が近づいたように感じた。山を見るために外へ出かける機会が増え、山々を懐かしみ、地図を見ながら、頭の体操にもなる」と感想を話した。
 園内の図書館は、毎週火・水10:00〜16:00と、第1土曜日(別案内あり)に開館し、専門書、英米文学、日本文学、美術などの一般図書が約7万冊あり、貸し出しも行っている。多くの市民に利用を呼びかけている。
 第3弾は、9月1日(土)を予定している。