予算特別委員会の質疑終わる 市議会第2回定例会


0625council.jpg 小樽市議会第2回定例会は、6月25日(月)13:00から、小樽市役所(花園)別館第2委員会室で予算特別委員会の審議を行った。
 同特別委では、各委員が、町会活動支援員、若年層の自殺対策、水産物の蜜漁、トド対策、高速道路小樽西インターチェンジについてなどについて質問した。
 秋元智徳委員(公明)は、町内活動支援員について質問。生活環境主幹は「5月に行われた町会長と市の定例連絡会議では、152町会のうち80町会が出席、約半数が欠席した。欠席した町会へも、議事録を郵送している。反応はさまざまで、これからの計画はとの質問もあり、電話で回答している。町会活動支援員は、46町会へ配置。職員が住んでいない町会へ派遣し埋め合わせをしている。お祭りやイベントは、休日や夜間が多く、支援員を公務と捉えている。総会や役員会ではいろいろなことを質問されるため、知識がなくてはならない。町内会としても地元に住んでいない人を配置するのは遠慮しているなど、今後良い方法を検討したい」と答弁。
 商業労政課長は、若年層の自殺対策について「若年者の仕事や悩みのある方を対象としワンストップ・サービス・デイを行い、ハローワーク、社協、市営住宅や生活保護の相談、保健所にも心の相談窓口に参加してもらい、事業を実施。ハローワークでは、学校卒業後3年未満の未就労者も含めた、就労相談を行っている。市は高校生への就職スキルアップ支援事業でも同様に、新卒者だけでなく30歳未満の未就職も支援対象として行ない、自殺対策ではないが、若年者への就職や生活に対する悩みを聞いてあげることが、心の不安を取り除く手助けとなっていると考える」と答弁。
 林下孤芳委員(民主市民)は、水産物の密漁について「最近なまこが密漁され、1千万円を超える大量で大掛かりな密漁があり、後を絶たない実態は」と質問。水産課長は「平成21年度から23年度は、緊急雇用創出推進事業で密漁監視業務を行い、密漁については、警察や海上保安へ通告している。密漁の数の把握はできないが、抑止効果に繋がっている。警察や海上保安から聞くと、監視の目を潜り、組織的に行うケースが多くなっているという」。
 トド対策についての質問には「水産庁の調査では、1970年に減少したが、1980年に116,000頭、2004年、ロシア、サハリン、オホーツク海に繁殖域を持ち、北海道沿岸に、2007年には6,800頭。駆除枠は、2011年度では、後志管内で8頭。2012年3月には15頭。5月には、管内ではなく北海道全体で257頭となる。今年に入り、小樽市では6頭駆除した。北海道枠を超えそうなときは、変更する可能性もある。漁業調整委員会を通して示され、適正といわざるをえない」と答弁。
 中村岩雄委員(一新小樽)は、高速道路小樽西インターチェンジについて「西インター周辺で滞っているのでは」と質問。都市計画課長は「西インター線は、工事は若干遅れているが、66%用地買収は進み順調。平成30年度の開通に向け取り組んでいる」と答弁。「西小樽全体を考えると塩谷中学校通り線の準備が必要と思われる。以前から地元で要望している。再々お願いしているが」と質問。「最上地区と塩谷地区の間において、急勾配急カーブが連続する箇所の解消を図るため、トンネル約1.2kmを計画している。今後は、7月以降地元への説明会が開かれ、用地測量が実施される予定」と答弁。
 25日までの質疑で、予算特別委員会は終了し、6月26日(火)13:00からは各常任委員会が開かれる。