エゾシロチョウの華麗な舞い 北海道の初夏の風物詩 (2012/06/16)

 小樽市内のあちこちで、エゾシロチョウ(蝦夷白蝶)が大量に発生し、フワリフワリと華麗な舞いを見せている。北海道だけに見られる初夏の風物詩となっている。

ezoshirotyo1.jpg 市内の桜の名所や林間で、エゾシロチョウが舞う季節となり、市民が足を止めて見物する姿が見られるようになってきた。

 小樽市立末広中学校(手宮2)グランドの横の道路を挟んだ茂みには、このエゾシロチョウが、大量発生している。

 車が頻繁に行き交う道路には、100匹以上もの白い蝶がフワフワ跳んで群がっている。枝に大量についた蛹を近くで見ると異様な風景で、普段と違った光景を演出している。

 エゾシロチョウは、日本では北海道にのみ生息する特産種。モンシロチョウと同じシロチョウ科に分類される。羽を広げた大きさは6〜7.5cm位で、モンシロチョウより二回りほど大きい。

ezoshirotyo2.jpg クリーム色の羽にくっきりとした黒い筋模様を持つのが特徴的。羽化した成虫は、6月下旬から7月にかけて発生し、華麗な舞いを見せる。サクラやボケ、リンゴ、ナシ、ハマナスなどのバラ科の樹木に寄生する。この時期に交尾・産卵し、幼虫は「越冬巣」を作り、集団で寒さをしのぎ、来年のこの時期に羽化する。

 昆虫に詳しい小樽市総合博物館の山本亜生学芸員は、「エゾシロチョウは、北海道だけに生息するので、この時期の北海道の初夏の風物詩といえる。沢山枝についている蛹は、ハチに寄生されることもあり、羽化できないものもある。小樽でもあちらこちらに見られ、街の中でも発生する」と話していた。

 エゾシロチョウが群がっている木の葉は、幼虫に食べられて葉が少ない状態。7月頃までには卵を産んで死んでしまうので、本格的な夏の始まる前の今が見頃となっている。

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