活動に活かすコミュニケーション力 小樽社会福祉協議会


communication.jpg 2012年度コミュニケーション力スキルアップ研修会が、6月9日(土)9:00より、小樽市総合福祉センター(富岡1)4階研修室で開かれた。
 「活動に活かそう コミュニケーション力」と題して、小樽市ボランティア・市民活動センター体験学習ファシリテーター織田智恵氏が講師を務めた。同氏は、10年ほど前から、同センターでボランティアへのアドバイザーや講師を務めている。
 人と人が理解し合い、住みよい地域を作るために、ボランティア・市民活動を円滑にするには、コミュニケーションのあり方が大切であると、体験学習で学び、気づき、実践に活かすことで人間関係を作り、社会作りに繋がる人材育成を目的としている。
 全4回開かれ、初日は、「自分を知る楽しむ」という内容で、コミュニケーションに関心を持つ8人が参加した。
 参加者同士がお互いに知り合うために、春・夏・秋・冬の季節の中でどれが好きか選び、同じものを選んだ人同士で何故選んだのかを話し合う。乗り物編も行われた。参加者は、好きなものを選択し、初対面の人に説明していた。
 織田氏は「体験学習に参加し、自分と向き合い、人と向き合う。自分を見つめ直す。態度、考え方、特徴、人の話をどう聞いているかをつかみ、現場で活かしてもらいたい」と話し、「自分の価値観を明確に伝えることが、知り合うきっかけとなる。同じものを選んでも理由が違うことに気づく。自分の体感を相手に伝え、それぞれに違った感じ方があり、他の人はどんなことを考え思っているのか、少しでも理解できると思う」と説明した。
 次に、40項目の質問に「はい」「いいえ」「時には」で答え、コミュニケーショングラムを作成し、自分のコミュニケーションの特徴を理解する。自己概念(自分のことをどれだけ分っているか)・傾聴(相手の立場に立って相手の言おうとすることを受け取れるか)・表現の取扱い(気持ちを伝える大事なところ)・自己掲示(本音でどれだけ心を開くか)が分る。
 参加者は、それぞれの結果をお互いに見せ合い、「今の自分にぴったり」・「個性の強い人間だと思う」・「気持ちが伝えられない」など、感想を発表した。
 織田氏は「コミュニケーションについて知りたい、良い関係を保ちたいと、学ぼうとするきっかけがつかめたら良いと思う。日常生活の中で気をつけていきたい」と話した。
 市内在住の70歳女性は「5月のボランティアスクールから参加し、人前で話すのが苦手だったが、少しずつ話せるようになり、心が豊かになった。自分の生活の中で、他人との接し方をどのようにしたら良いか勉強のために参加した」と話していた。
 次回からのスケジュールは、6月16日(土)「思い込み」、23日(土)「話す・聴く」、6月30日(土)「グループを楽しむ」となっている。
 問合せ:社会福祉法人 小樽市社会福祉協議会 小樽市ボランティア・市民活動センター
 TEL:0134-33-5299 FAX:0134-32-5641