五月の節句体験  総合博物館運河館

 5月5日(土)はこどもの日。市内ではあいにくの雨模様の中、小樽市総合博物館・運河館(色内2)第一展示室では、10:00から15:00まで「はくぶつかんの五月のせっく」を行った。
 会場は、多くの来館者で賑わった。年中行事である五月の節句を体験してもらおうと、15年ほど前から開かれ、毎年200〜300人が訪れている。こどもの日ということで、通常無料となっている小中学生の他、この日は、高校生も入館無料となっている。
 蛇籠編みのかざぐるまや兜と鯉のぼり・かざぐるまを折り紙で作る工作コーナーを設け、スタッフの丁寧な説明を聞きながら、子どもから大人まで自分で作るかざぐるまに熱心に取り組んでいた。完成したかざぐるまで遊ぶ子どもの姿が見られた。
 以前より同館に収蔵の武者人形に加わり、今年から相愛保育所寄贈の武者人形も展示された。その隣に設けられた着付けコーナーで、手際良いボランティアにより、参加した子どもたちが、着物姿や袴姿の可愛い装いに変身した。写真撮影コーナーでは、その微笑ましい姿を、父や母が写真に収めていた。着付けは5日のみで、武者人形の展示は6日まで。また、表千家よるお茶会を設け、抹茶と饅頭を味わい、伝統行事を楽しんでいた。
 中富良野から小樽へ1泊旅行に来ていた家族は「観光で来てイベントに参加した。かざぐるまを作ったり、子どもの日ムードを家族で味わい、とても楽しかった」と満足した様子だった。
 総務省統計局では、こどもの日にちなんで、2012(平成24)年4月1日現在における15歳未満人口を推計し、全国でのこどもの数は、1,665万人で31年減少を続け、過去最少となった。北海道でも65万人と過去最少となっっている。