樽工OBと在校生の楽画会展 市立小樽美術館


rakugakiten.jpg 小樽工業高校卒業生OB会と在校生の合同展「楽画会展」が、3月7日(水)から11日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階で開かれている。
 「楽画会展」は、毎年この時期に開催し13回目を迎える。子どもの様に楽しい気持ちで”落書きを画きたい”そんな言葉から始まった。
 OB会からは11名とその家族2名が、色鉛筆、水彩、油彩、アクリル、パステル画など32点を出展し、同校美術部(敦賀英勝顧問)は、現在11名の会員で、そのうち8名と美術部顧問が、油彩、切り絵、デザイン画16点を展示している。テーマは自由で、思い思いに描いたものを持ち寄った。仕事の合間にOBが美術部を訪問し、指導を行っている。
 OB会の作品には力作が多く、明度分割という表現技法で、色の濃淡を線で分け、鉛筆の濃さ加減で表現し、モノクロ写真のように鮮明に仕上げた作品や「母」と題し、母の特徴を細かく捉え表現した油彩など、印象深い作品が多い。

 美術部1年生の南良汰君は、油彩で「海」と「月見」、切り絵「蝶」を出展。「海」の作品は、昨年の高文連を目指して、6月に描き始め8月に完成し、全道大会へ出展した作品である。「絵を描くことが好きで、『海』は油彩を始めて2つ目に挑戦した作品。OBよりアドバイスをしてもらった。OBと一緒に展覧会ができて、作品を見て色使いや影、立体感のある絵を見て、とても勉強になる」と話した。
 余市からの来場者は、「中学校で美術を教えていた。一生懸命描いている。年齢の幅があり、珍しい作品展だ。『母』の作品はとても上手い。デザインがきちんとしているものが多い。基本の絵の色があり、色を統一すると落ち着いて見える。大人の作品とこれからの作品、がんばってもらいたい」と感想を話していた。