ひなまつりミュージアムコンサート in市立美術館


 企画展「小樽1970ー80年代の新風 鵜沼人士とともに」が、市立小樽美術館(色内1)2階展示室で開かれている。
 2009年に急逝した鵜沼氏作品とその友人10名による絵画とともにピアノの音色を楽しんでもらいたいと、企画展会場で、3月3日(土)16:00〜17:00に、西陵中学校教諭・岩﨑正氏のピアノによる「ひなまつりミュージアムコンサート」を行い、来場者80名が、ピアノと絵画を楽しんだ。
 岩﨑氏は、10歳からピアノを始め、才能を認められ渡欧しピアノや和声楽、室内楽、指揮法を学んだ。帰国後は、教職に就き、現在は西陵中の教諭。パリ、アムステルダム、東京、札幌などでソロコンサート活動を展開。1998年には、北海道交響楽団のツアーソリストに招かれた。講演依頼も多い。
 優しさに満ちたものが伝わる鵜沼企画展の印象に合わせて、同氏が選曲したプログラムは、エドヴァルド・ハーゲループ・グリーグ作曲「叙情小曲集」から、アリエッタOp.12, No.1・小鳥Op.43.No.4・蝶々Op.43,No.1・春に寄すOp.43,No.6・ピアノソナタ ホ短調 Op.7が演奏され、絵画に囲まれた展示室が、ピアノの音色に包まれ、ひなまつりの午後のひと時を過ごした。アンコールでは、大きな拍手が鳴り止まず、3曲を熱演した。
 同氏は、「子どもたちに、音の素晴らしさと絵を見るために美術館へ行くことを伝えている。このような機会を作ってくれた鵜沼氏に感謝している。会場には多くの人が来てくれ、音楽を通してできることに、幸せを今日この場で感じた」と話した。